精神病の少年
Nakaitsuナカイツ
プロローグ
「ああああっーー!!!!!」
「美月さん!落ち着いて!」
お前は何者だ?おいこら、何やってるんだテメエ、とまれって!
白く塗られたトイレの壁色、蛇口から聞こえる流水音と共に、心中で騒めくとまれとまれという身の行動を中断しようとする心音の下命。
…俺は…どうして、こんなこと…
(とまれ!)
俺は…俺は…お前こ…そ
「あぁぁーーー!!!」
「美月さん!美月さん!私の声、聴いてますか?」
(とまれとまれとまれ!)
いや…嫌なんだ!
肺臓や心臓の鼓動が重く、脳への血流が上昇し、脳内を熱くさせる。
(これは俺のもんだ!)
違う、お前のものなんかじゃない!
「美月さん!聞いてますか!?」
看護師の方が何度も耳元で叫んでいても、止まりそうにない。
ならば、ここでやらなければならないのは一言か二言を自分自身に言わねばならない。
いや、絶対にこれを話す。
「お前が何をやろうとも…俺は…」
そうだ、これを言わなければ…お前は…
看護師の叫び声を無視しながら、自分をコントロールできる為の一言二言を意識して口を開く
「お前は…!うるさいんだよ !さっきからうるさくて、お前のせいで全部集中できないじゃないか!くそ脳が!!」き
ちょっくら鼻を通り、息を吸う。
「あぁ、もういい…疲れた」
つづく
メモ:
今回の物語ですが、精神病を直そうとしている少年の物語です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます