第7話 ライさん前世で会ってたみたいです。

「良いですけど……。あとの3つの条件を飲めるならですよ?」


コクッ


「1、結構こき使いますよ?2、仕事厳しいですよ?3、ついてこれなかったら即退社ですよ?」


あれ?前にも同じことを言われた気がする。気のせいかなぁ……。いや、前世だ。えーっと……


あ、思い出した!

「祇園コンピューティング」


「えっ…………………」


やっぱり


「ライさんってなんか見たことあるなぁって思ってたんですよ。日本のトップIT企業『祇園コンピューティング』の設立社長ですよね?」


「なんでそれを知ってるんですか!?」


「もちろん社員だったからに決まってるじゃないですか」


ライさんは絶句した。

そう、ライさんは俺が社畜として働いていた「祇園コンピューティング」の元社長だったんだから。


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


ライさんが唸り喚き始めた。


「ラ…ライさん!?」


あ……多分こうなったライさんはてこでも動かないと思う。

勘だけど。多分合ってるんだよね……

どうしよう……。とりあえず落ち着くまで待つしかないか。


      ※


結論としてやっぱりてこでも動かなかった。

あのあと、ひたすら叫びきったライさんは5分ぐらい固まったかと思うと「お風呂にはいります!!!」と言ってお風呂に入ったっきり出てこなくなった。

流石に2時間ぐらい入ってたらのぼせるよね!?呼びに行ったほうがいいやつかなぁ……


「お風呂上がりました!」


そんなこんな考えているうちにお風呂から出てきた。


「そうすけさん、話があるので荷物をまとめてください。」


「あ…はい……」


と言っても俺のものはほとんどない。

転生したときに着ていた服と財布とスマホぐらいだ。転生してからヒキニート気味だったのもあって何もこっちの持ち物はない。

そんなもんだから一分もしないうちに荷物はまとまった。


「そうすけさん、この家から一度出ていってもらえませんか?」

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異世界コメディ〜!! 〜俺は魔王を倒したい!〜【仮】 架流さん @Povo

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