梅ヶ枝餅 (福岡県太宰府市)

 菅原すがわら 道真みちざね公を祀る神社の総本山である『太宰府天満宮』。

 学問の神様として、受験生の人気を集める神様ですが、合祀される前はぬえという化け物と縁のある怨霊さんでもあります。

 そんな『太宰府天満宮』門前仲町で有名なお菓子こそが、今回取り上げる『梅ヶ枝餅』です。


 さて、『梅ヶ枝餅』とは如何なるものなのか?

 ご存じの方も多いと思いますが、それは『焼き餡餅あんもち』です。

 餡餅というのも、正しい表現でありませんね。

 このお菓子は、白玉粉(モチ粉)で団子を作り、その中に粒餡つぶあんを入れ、鯛焼き器のようにを挟む丸い鉄板で焼いていきます。

 今回お店の名前を特定しなかったのは、どこのお店も『美味しいそう』でして、こればっかりは食べる人の感性に委ねたいと思い、割愛しております。


 因みに『梅ヶ枝』の由来ですが、これは京都から一夜にして道真公のところへ飛んできた梅(飛梅伝説)に由来するものだそうです。


 もともと大宰府は、大陸(中国・朝鮮)からやって来る蛮族から日本(大和朝廷)を守る最前線でした。

 そして、菅原 道真公を太宰府へ左遷したのは、藤原 道長…おやおやぁ、何だか面白い話が見え隠れしますねぇ。


 まぁ、そんな事は忘れて、表面はパリッと焼き上がった衣に、もっちりと甘いアンコに舌鼓を打ちながら、風情のある門前仲町を散策してみては如何でしょうか?

 ああ、学問に関する祈願が有るのであれば、ちゃんと祈祷を受けた後、おみくじを引き、お守りも購入したうえで、梅ヶ枝餅を買うようにしましょうね。

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