ドラフト4位の村上と野球観戦に行く。
試合が終わって、ホテルに戻っていく。
今日から小久保さんがいないので、村上の部屋に行って雑談をしにいく。
「今日の調子まあまあ、だったね」僕が言った。
「ゲッツーとられたときやっちゃったと思ったよ。」
「それにしても、ひさしぶりのホームランでうれしかったわ」俺は言った。
「そういえば、柊さんってホームラン久しぶりなんですね。」村上が言う。
「打率も260ぐらいで安定してきた気がする。」僕が言った。
「まだ、あと1週間後ぐらいにはわからないですよ。もしかしたら下がってるかも
しれません。」村上が言う。
「うん、それもそうか気をつけるよ」僕は言った。
「最近、なんか面白いことありましたか」村上が言った。
「うーん、最近というわけじゃないけど、彼女にボウリングのスコアで
負けたことかな。」僕が言った。
「うわ、それは恥ずかしいですね」
「けど聞いてよ、彼女スコア180ぐらいだしたんだよ
勝てるわけないよ。」僕が言った。
「確かに180は出したことないです。」
「そういえば、今度。1軍の試合見に行かない?」僕は言った。
「まじですか。見ましょう見ましょう。」村上が言った。
「明日の日曜日休みだからそこでいこう。」僕は言った。
「いいですね。安藤の活躍が見れるかもしれないです」村上が言った。
村上と別れて自分の部屋に戻って寝た。
5月19 日曜日
村上と一緒に横浜スタジアムを訪れた。
チケットは昨日の内に取っていて駅からスタジアムに向かうまで人であふれていた。
今は試合1時間前の1時、スタジアムの外につくと、列に並んで持ち物検査をクリアした後、スタジアムの中に入る。
今回は内野席で近くで野球が見れる。
「こんなにも、観客が集まるんですね。」村上が言った。
「最近の野球は人気だそうでスタジアムに人がいっぱいくるらしい。」僕が言った。
「みんな、横浜のユニフォーム来てますね。高見さんのユニフォームが多い見たいですね。
その次に、佐伯さんと橋本さんのユニフォームが多いです。」
「スタジアムも広いし、横浜ファンが多くてうれしいよ」僕が言った。
「高見さんって昨年打率280超えてますし。ホームランも打ってるし。毎年、安定して成績残してますよね。」村上が言った。
「確かに、ホームラン毎年30本打ってるんじゃないかな。横浜の4番だよ」
「佐伯さんは昨年打率290を残してるし、盗塁15個」村上が言った。
「一番、佐伯は嫌だよな」僕が言った。
「橋本さんは昨年打率276 ホームラン15本 となってる」
「いい成績だと思うよ。」僕は言った。
話しているとどうやら守備練習が始まった。
1軍のプロの人たちは守備もうまい。
スタジアムは徐々に客席が埋まってきた。
「今日もしかしたら、小久保さんが出るかもしれない。」僕は言った。
「あの先輩でるんですか。そしたらセカンドかもしれないですね」村上が言った。
「川波は今季調子が悪いのか」僕が言った。
「川波は守備で定評があるけど、今季打率が下がっているので」
「なるほど、今日の先発って誰だっけ。」ぼくは聞いた。
「えーと、黒沢さんです。横浜のエースの」
「おお、これは今日勝てるんじゃないの」俺が言った。
「けど、対戦相手は中日キャットファイアーズだよね。投手力が強い」村上が言った。
「まあ、けど打たせなきゃいいんだよ」僕は言った。
「そういえば、ちらほらと安藤さんのユニフォーム来てる人がいますね」
「今日安藤でるかな。スタメンで出たり出なかったりしてるから」僕が言った。
「楽しみですよね。」
家族で見に来ている人も多い。
試合開始10分前になりスターティングメンバーが発表された
1番 佐伯 センター
佐伯選手がグラウンドのセンターに向かって走っていく。
外野席から応援歌が流れた。
今だ目の覚める一打を 熱い想い
逞(たくま)しく美しく 放て決めろ
2番 小久保 セカンド
3番 橋本 サード
4番 高見 レフト
5番 松田 ファースト
6番 安藤 ライト
7番 常田 ショート
8番 黒岡 キャッチャー
9番 黒沢 ピッチャー
メンバーが呼ばれるたびに応援歌が流れてくる。
ライト安藤と呼ばれたとき、うらやましい気持ちでみていた。
今日はエースが黒沢でキャッチャーは黒岡なので
黒黒コンビ。黒黒コンビのときは勝率が高いらしい。
中日ドラゴンズのスターティングメンバーを発表します。
1番 石澤 センター
2番 柿田 セカンド
3番 松平 レフト
4番 秋月 ファースト
5番 春田 サード
6番 牧山 ショート
7番 徳留 キャッチャー
8番 藤谷 ライト
9番 松浪 ピッチャー
ピッチャーの松浪は3番手投手
2番の柿田は選球眼が良くてフォアボールを選ぶ。
3番松平は、単打を打つのが得意で昨年の打率は290もある。
「もうすぐ、試合がはじまりそうだ」僕が言う。
「うん、プロの試合近くで見れるの久びりだな」村上が言った。
「いつも、自分たちが2軍で野球やってたけど、観客に見られるってすごいことだ」僕が言う。
「安藤さん試合に出たね。」村上が言った。
ピッチャーの投球練習が終わってバッターの石澤が打席に立つ。
審判がプレイボールと言った。
ピッチャーの黒沢が1球目を投げる、アウトコースにストレートを投げたようだ。
バッターは見逃してボール
1ボール0ストライク
2球目 インコースのスライダーを打ち上げてサードフライに倒れた。
横から見て観戦しているので、だいたいアウトコースだったりインコース程度しかわからない。
試合は、中日キャットファイアーズが2回表に2点を取ってそれから、4回まで両チームとも点が取れなくてロースコアで試合が進む。
5回裏、横浜ゴールデンウルフズの攻撃
3番橋本からの攻撃
左打席にたつ。
ピッチャーは、左投げの松浪
1球目インコースのストレートを引っ張ってフェンス直撃の2ベースヒット
4番高見が高めのボールを振ってバックスクリーンへのホームラン
2対2の同点となった。
その後は3者凡退で3アウトチェンジとなった。
6回表 中日キャットファイアーズの攻撃
一番 石澤 からの打順
黒沢はまだ6回も投げるようだ。
初球のフォークを空振りして1ストライク
2球目、3球目はボールとなって4球目甘く入ったボールを
センター前にはじき返してヒットとなった。
そこから2,3番に連続ヒットを許して交代
中継ぎのピッチャーは,芦沢
満塁で
4番の秋月を三振に倒して
5番 春田 1球目インコースのストレートでストライクを取り
2球目、フォークボールを投げたが甘く入ったのかフェンス直撃のあたりとなり
タイムリー2ベースヒットとなり
4対2と離された。
そのあと、6番牧山、7番福留を三振に仕留めて3アウトチェンジとなった。
「2点離された」僕が言った。
「エースが打たれるとは思わなかった。」村上が言った。
「6回表のタイムリー2ベースヒットが痛かったな」僕が言った。
「安藤がここまで3打数1安打 」
「後2点なんとか取ってほしいね」僕が言った。
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