柊のプロ野球生活

Taku

第1話

僕は、今野球選手になるために必死にパッティングセンター通っている。

僕は今、20歳で高校は県大会2回戦負けで、僕はプロを目指していたが、高校の戦績が県大会2回戦どまりで、注目されなかった、


高校の打率は6割越えで、高校3年生の成績だけだと7割近い打率だった。

公式戦では、早めにまけてしまうから参考にならないけど、僕にはバッティングの自信だけはあった。


ちなみに右バッターである。

それから、社会人野球に行って、そこからの戦績は注目され始めた。


今、社会人野球の大友ガスというチームに所属している、1年目からスタメンのショートに選ばれて、プロ1年目から打率3割5分で守備も安定しているとコーチから評価されている。

プロ野球のチームからもスカウトが3球団ぐらい見に来ていて、プロ野球に入る道筋が、見えてきた。


高校生の頃は、打率は良かったが相手ピッチャーが弱い学校だと、打率も良くなるので、あまり評価されずらかった。


高校で試合に勝ち上がってこないと、露見されずらいということもあり、社会人野球の道に行った。


社会人になってから、野球に昔よりのめりこんで、フィジカルを鍛えて、スイングスピードも早くなり、打球がより飛ぶようになった。

身長が177センチで、体重は83kg。守備も堅実にこなしていって、公式戦ではスタメン、ショートで結果を出すようになった。


今、10月でドラフト前である。

社会人の監督からはもしかしたら上位指名で選ばれるだろうと言われている。

僕は、夢の野球選手になるために、必死に練習した。その結果、ドラフトに選ばれる可能性があると言われて、ものすごくうれしくなった。


高校の時は、なれたらいいなと思ってたプロ野球選手に、社会人になってから一気に近づいてきたなと思っていた。


僕のストロングポイントは、守備の堅実さと、打撃での打率の良さだろう。勝負強さもある。都市対抗野球では、さよならホームランを打ったこともある。


僕が、野球選手のスカウトだったら、ショートでドラフト選手を探しているなら、選ばれるだろうと思っている。


でも、不確定要素もあるし、周りの選手や自分の評価がスカウトの評価と違う場合もあるので、なんともいえない。けど可能な限りがんばろうと思う。


バッティングセンターでバットを振っていた僕は汗をタオルでふいた。


10月1日社会人野球の公式戦に僕は2番スタメンで出場した。

今僕は試合前のベンチに座っている。


前に座っているのが大友ガスの主将の小笠原さんである。彼は25歳で、ホームランバッターだ。リーダーシップがあり、みんなに慕われる。主将の鏡みたいな人だ。


「スカウト来てるからってりきむなよ。」と小笠原さんが僕に言った。

「だいじょうぶです」と僕は一言返事したが内心、大丈夫ではなかった。


チームのみんなには僕がドラフト指名があるかもしれないと知られている。


ドラフトが近いので、スカウト陣はある程度この時期には決まっていると思うが、この試合で評価が変わるかもしれないので、手に力が入っていた。


小笠原さんはそれを見越して言ったのかもしれない。


「ヒイラギ、落ち着いていけよ。」と監督からも励ましの言葉をいただいた。


監督は、40代ぐらいで若い、眼鏡をかけていて、たぶん頭もいい。

監督からは今日スカウトが来てる伝えられている。


試合前みんなベンチで座っていたが、試合が始まろうとすると、ベンチから出てきてホームベース近くで整列をする。

相手がたに挨拶をして試合開始である。

審判が「プレイボール」と言った。僕らはベンチに帰っていく、僕は球場の観客席を見てスカウトがいないか確認する。

しかし、よくわからなかった。


主将がみんなを集めて、ベンチ前で円陣を組む。かけ声は主将であった。


「今日は、相手が強いから、一つ一つ堅実に、スカウトが来てるからって浮かれないよう

「今日も勝つぞー」

「おー」とみんなが言った。

「柊、緊張するなよ」

「守備の時、腰低めにな」


と大友ガスのチームメイトに声を掛けられながら、僕はヘルメットを取りに行く。


このチームに、僕は溶け込むことができている。主将の小笠原さんのおかげで、みんないじったりする。


僕は、2番打者なので、ネクストバッターまで歩いて行った。


今日の一番打者は、俊足の遠藤さんだ。盗塁が多く、足をつかって得点をするバッター。


相手ピッチャーは、143kmのストレートと125kmのスライダーを主体とする投手である。遠藤さんは、2,3球、ボールを見た。カウントは1ボール2ストライク。


ピッチャーの4球目の球を遠藤さんがスイングして空振り三振となった。最後はインコースにストレート。


強気のリードである。遠藤さんが僕に近寄って相手の情報を教えてくれる


「今日のピッチャーはストレートが走っているがスライダーは打てそうだ。」と遠藤さんが言う。


「了解」と僕は言って右バッターボックスに立つ。僕は一球見逃すことにした。

ピッチャーが投球モーションに入り、スリーウォーターで投げてくる。


僕はそれを見逃した。アウトコース、ストレートで1ストライクをとられる。


いまのストレートは確かに走っているなと思った。これを打つのがむずかしいと思った僕は、スライダーに狙いを定めた。


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