いつか消える私に光をくれたきみへ

明智 依毬

エピローグ

眠っている私の周りには看護師と医者の焦っている声。


それと機械の音がする。


もう眠るしかない私には苦痛でしかない。



聞くならあの人の笑い声が聞きたい。





そう思うと自然と涙が零れた。









あぁ、結局私あの人のことすきだったんだ。チャラいけど、優しいし、絶対に人の手を手放したりしない、あの人が。




私の人生色々順調だったけど、病気で上手くいかなくなった。



きっと神様が上手くいきすぎている私に罰をくれたんだ。



なんでだろう、納得できない。

人生に病気も体験できるなんて幸せだって思ってたのに。

嫌だ、苦しい、助けて、1人にしないで。

これが本当の気持ち。



なんで私なんだろう。あの人も言ってたな。

優しいあなたは強く生きてね。それがたとえ目を失うことになっても。


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