第4話
「どうですかな?閉鎖環境試験は?」
「う…うむ」
にわとりの教員の問にぎゅーまは言葉を詰まらせ掛けた、
「…1回目は全員不合格、中には一週間どころか1時間も持たず」
「…そうですか?」
「ですが…チョウカイ君だけは同じ部屋のクウゴ君が開放ボタンを押して不合格扱いやすくされても未だに試験を望んでいました」
「ソレは最早執念ですな?」
「ええ…」
試験の内容はこうだ、
四畳半の部屋で3人1チームのレゴの仕分け、試験に耐え切れない場合は壁に設置された開放ボタンを押すとドアが開くもの、ただしその場合は不合格とされる。
「しかし困った生徒もいたものですな」
「『何と無く』以外答えられない生徒の事ですか?」
「…ええ」
入学式の後の事。
クラス分けが終わった後、
その問題児。ワンカイフは今のクラスで問題な無いのかと訪ねた際ににわとりの教員はその理由を問うと、
『何と無く』の返事がでた、
クラス対抗の無重力化のペイント弾の射撃訓練の授業ではレイミョン
今のメンバー編成の時にもその理由を問うと、
矢張り『何と無く』しか答え無かった、
1ヶ月後の閉鎖環境試験の2次試験、
「2回目はどうでしょう?」
にわとりの教員の問にぎゅーまは、
「レイミョン、形葉、太郎のグループと。チョウカイ、クウゴ、サーゴのグループが試験に合格しました」
「確か…レイミョンは太郎君に恋してたそうな?」
「そちらは?」
「また全滅です」
「そうですか…促成栽培ですが致し方無いですなお互いに」
「…ええ」
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