第2話フランスの文化はトイレ事情から?

 寝不足で体調も機嫌もとても悪いので、パリ五輪のクソさとフランスの歴史や文化を無理やりこじつけていきます(苦笑)。一方で日本を対比としてやや持ち上げます。――手放しでは、褒めませんが。別に(日本、最高!)とも思ってませんし。



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 1話目で呈した疑問、“フランスの文化はおしゃれで洗練されていて、日本の文化はダサいのか?”ですが……。


 日仏の近代文化を比べると、フランスの方が文化が洗練されていて優れているとは一概に思えませんね。  


 マリーアントワネットの時代(1755年〜1792年)を例に出すと……ヴェルサイユ宮殿でトイレを使えるのは、一部の上級貴族だけだったようで他の貴族令嬢達は、舞踏会などで携帯用のおまるを使って用を足していたようです。


 バッスルドレスというのは、そこら辺で尻まくりせずにこっそりとおまるで用を足す為に考案されたものです。


 用を足したら、使用人が宮殿の庭に排泄物を捨てに行ったようで……宮殿の庭は糞尿だらけだったみたいですね。 

 その匂いをごまかす為に考案されたのが香水でしょう。


 まぁ、王宮文化で服装の華麗さを競っただろうし、おしゃれな服や華麗な王宮音楽が発展したのでしょうが……糞尿と香水の入り混じった匂いを我慢しながら貴族達がすまし顔で踊っているのを想像するのは、とてもシュールです。


 で、街ではアパートの上から糞尿を捨てる行為が普通だったようで……街を歩いていたら糞尿が降ってくるのは日常茶飯事だったみたいですね。服を汚れないように被ったのがマント。

 当然道じゅう糞尿まれみたいだったみたいで……なるべく糞尿を踏まないように考案されたのがハイヒールだそうです。 


 あと、上下水道が整備されておらず糞尿が川に垂れ流されていたために川の水が飲水に適していなかったみたいです。それで水がわりに飲まれていたのが薄めのテーブルワインです。


 こう考えると、フランスの文化って衛生概念の希薄さやトイレ事情から生まれたんじゃね?と思い、残念です。


 一方で日本の江戸では糞尿は、農民が堆肥のために買い取りに来てたので下水として川に流すことがなく、道路に糞尿が堆積することもなく比較的清潔だったんですよね。幕末に日本に来た英国人公使オールコックも日本の清潔さに驚きました。


 これらをパリ五輪につなげると……トライアスロンで選手達が泳いだセーヌ川は未だに雨が大量に降ると下水が川に流れこむようで、川の水は大腸菌だらけ……泳いだ選手達は嘔吐して体調を崩す人が続出したようです。 


 そういえば、トイレも東京五輪と比べてパリ五輪は不備(数が少ない、汚い、用を足す姿がチラ見えする、便座がないetc)が目立つようで、選手から不満の声が上がっているようですね。ちなみにパリの公衆トイレは男女共用で、汚い、用を足す時にちょい見え、便座無し!の三重苦だそうです。


 あと、日仏の文化面で書くことがあるとすれば、フランスで日本文化は大人気。昔は、浮世絵、今は日本の漫画が大流行。

 パリ五輪においても、ワンピースのルフィのマネをしたり、ドラゴンボールのかめかめ波のマネをする選手が多くいます。


 フランス人にとっても、日本は過度な幻想の対象かもしれません。


 文化論で言えばフランスの文化はパリ発祥の贅沢な王朝文化であり、日本の文化は度重なる質素倹約令から少しでもおしゃれを楽しもうと生まれた“いき”という江戸発祥のたくましい大衆文化であるという違いがあるでしょうか?


 まぁ、フランス王朝は国民に重税をかけて困窮させておいて王侯貴族達は贅沢三昧していたからヘイトを集めて革命されたんですけどね。

 今回のパリ五輪も世界中から大変ヘイトを集めています。史上最悪の五輪だと思いますね。


(革命されてしまえ!)


 そのフランス革命もなかなか残念だと思いますが。次はフランス革命の残念さでも語りましょうか[続く]

 

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