敗者のリベンジ 17話

国王は自分の城が無茶苦茶になっていたが、冷静であった。

このような苦難は幾度となく過去にあったし、なにより家族が無事なら、なん度でもやり直せると信じているからだ。


国王は城の王座に頬杖をついていた。


ナルハ王妃「なぜ、帰りが遅くなったのですか」


心配と少し怒り交じりに尋ねる


国王「首脳会議中、魔王軍精鋭部隊と名乗る集団から襲撃を受けてな、もちろん返り討ちにしたが、その戦いが長引いてしまった」


ナルハ王妃は恐怖から解かれたように夫に抱き着く。


怖かった・・・


国王は妻を抱きしめた。


国王(魔王が復活したようだな・・・遠くの地から奴の魔力を感じる・・・)


国王は昔、仲間とともに魔王を倒した功績がある。


勝利した者は人生が好転する。敗者は一瞬で積み上げてきたものが崩れる。


しかし、「リベンジ」という原動力は、魔力や身体能力、知力よりも、脅威であり恐ろしく、そして強い。




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