魔王軍幹部襲来 15話

二人はすぐに魔法医師による手当てを医務室で受けた。


すぐにバレイに合わせて!


ミラーは医務室の扉の前で看護師にとうせんぼを食らっていた。


看護師「だめです、ミラー様」


ミラー「なんで!?」


看護師「バレイ様は、呪いにかけられています、それも新種の」


ミラー「え...」


看護師「魔法医師の皆様も、どうすれば呪いが解けるのか分からないそうです、危険なので中には入れられません、姫に危険が及ぶことをバレイさんも望んでいないと思います」


ミラーは涙が溢れそうになるのをこらえ、固唾を飲み小さくうなずいた。


敵襲—-----!敵襲ーーーーーーー!


とその直後、高台の見張りが叫び、鐘を激しく壊す勢いで鳴らした。



悪の気配を持つ人型の魔物が一匹、黒翼を使いこちら側にゆったりと飛んでくる。


その魔物は隻腕の剣士であり、右目を失明している。



魔物は拡声器を召喚すると。


その拡声器を軽くコンコン。叩く。


あ、あ、あー。マイクチェック、マイクチェック。


どうも皆様、こんにちは私は魔王軍幹部アテラと申します。


すると城を守る五万の兵士達は、一斉に臨戦大勢になる。


その様子を医務室で魔法医師四人に治療を受けていた騎士長が見ていた。


騎士長「尾行していたのか…くそ…!」


魔法医師a「あの人型の魔物は何者なんですか?」


騎士長「みな、あいつに殺られた…我々がドラゴンを討伐した直後、突然現れたのだ…」


魔法医師b「安静にして下さい、治療に後、3時間はかかります」


魔法医師四人は魔法の杖で騎士長に回復魔法をかけ続けていた。


魔王軍幹部アテラ「私は何も全滅させるなんて事はしませんよ。あなたがたとは友好関係を結びたいのです。あなた方は魔王国に年貢を納めればいい、ただそれだけの事。国王はいらっしゃいますか?」


年貢とは、いったいどのくらいなのですか?


?誰ですかあなたは。


私は国王の妻です、夫は今外出しておられるので、私が代わりに話を聞きましょう。


ナルハ王妃は、兵士よりも前に出て対話を試みていた。


魔王軍幹部アテラ「そうですか、分かりましたでは、話が通じそうな方で助かります年貢は月に100億ヒル程度と国王に伝えて下さい」


兵士a「そんなもん払えるわけでねぇだろ!」


兵士b「だいたいそんなもん払う義務はねぇ」


魔王軍幹部アテラ「これはお願いではなく。命令です。そちらに拒否権などない、金を支払うだけで命が助かるんですよ、安いものじゃないですか、それともう一つの条件はそちらは軍を持たない事、平和にいきましょう」


兵士c「何が、友好関係だ!カス魔族が!」


兵士d「野郎一匹にビビると思ってんのか!」


それを城の庭から壁に寄りかかり腕を組みながらラタ王子は見ていた。白髪の執事はその隣で我関せずと椅子に腰掛けテーブルに置いてあるコーヒーを飲む。


その頃、医務室。


バレイは寝たきりの状態で浅く呼吸しぐったりと衰弱していた。


バレイ「すみません、師匠私が死んでいれば、尾行なんてされなったのに…」


騎士長「何を言う!そんな事を口にするな!ぐっ…」


魔法医師d「傷口が開きます、大声を出さないで、ここ医務室ですし」


騎士長「私も戦う…私の剣を渡せ…」


魔法医師b「なぜですか、今のコンディションでは勝算が全くない事は分かるはずだ、あなたらしくない」


騎士長「くそ…」


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