第67話 消えろ

「……………」


「貴方は何にも知らない。ただただいい顔してるだけの優等生じゃん?」


「ちがう!それは!」


「何が違うの?」


「私は元々のカオルに戻ってほしくて……」


「アハハアハハアハハアハハ!」


「な、何がおかしいの?」


「元々のカオルに戻ってほしくて?何言ってるの?カオルはこうなる前は空気のような存在だったでしょ?妹を失くして父親には殴られたりして、母親もいなくて。そんな状態がいいと思うの?」


「…………だけど時間が解決すると思って………リンちゃんのこともいずれは……忘れて……」


「忘れられる訳ないだろ!」


突然の激昂。


「か、か、カオル?」


「リンを忘れる?時間が解決する?ふざけんな!お前はリンとは薄い付き合いだったからそんなことが言えるんだろ?」


「薄い付き合いじゃないじゃん?私達いつも遊んで……」


「なら俺がどんだけアイツのこと好きだったかも分かるだろ!どんだけ死にたいと思ったかも分かるだろ?分からないなら早く消えろ!」


「カオル……ごめん………いいかたが……」


「消えろ」


「カオル………ごめ………」


「消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る