第54話 ターニング
サキを蹴飛ばした後すぐに親父がやってきた。
これで許してくれ、と150万余りを渡してきた。
「充分。だからさっさと消えろ!じゃないと殺すぞ。」
その言葉を聞いた瞬間すぐに逃げ出した。
雪がかなりふる中で札束を数える。
ピコン。久しぶりに悪行ポイントがゲット出来たようだ。数は65。
「なかなかな修羅場だったね~」
「お前は出てこなかったな。」
「眺めてる方が楽しそうだったからね~」
「悪趣味な。」
「にしし。けどニンゲンそろそろ限界でしょ?さっき聞いてたよ。誰か助けてくれ、って。誰かに助けをこう姿。限界近いんじゃない?ギリギリなんじゃない?もう諦めた方がいいんじゃない?」
「うるさい。諦めるか。」
「けど親との縁も切ったよ?」
「元々いらないから大丈夫だ。」
「親父さんとはもう会えないよ?」
「会う必要なんかない。てめえは知らないだろうけどアイツは俺のことを道具としてしかみてなかった。だから食事も捨てられた、暴言もはかれた。けど我慢してやってきた。全てはリンへの贖罪のためにやってきた。だけどその贖罪も今となっては意味を持たない。贖罪するよりも生き返らせる方法が出来た今あのクソ野郎と一緒にいる必要はない。だからそこは安心してるしまず安堵してる。」
「けど限界なんでしょ?」
「限界だよ。普通の人間が悪行をしまくるなんて普通じゃない。だから頭がイカれてくる。だけどそれも俺を壊して何とか進ませる。俺の命でリンが生き返るならこんな嬉しいことはないからな。」
「にしし。ホントに?ホントにホント?まぁ、ニンゲンがそういうならいいけど今の事件死神的にターニングポイントだと思う訳よ。だから今日はニンゲンにとってターニングポイントだよ。にしし。にしし。にしし。にしし。にしし!」
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