第38話 汚れきった身体
とりあえず今日は、今日の目的は
「アカツキお前の家に行きたい。」
「え。いいよ………」
「あと、一緒に住むのはどうする?」
「………うん。いいよ。住む。」
「ありがと。」
第一の壁はクリアだ。後は結構なリスクを背負う。
「後はそうだな。言うの照れ臭いけど、俺らは恋人だろ?」
「そうだね。」
「恋人ならする行為ってのがあるんじゃないか?」
「………キス?」
「キス何かすぐに出来る。今しようか?」
「い、いや………いいよ。」
「違うんだよ。愛し合うがためにする行為。」
「………」
「分かった?」
「分かったけど………言わない。」
「何で?」
「恥ずかしい………」
「恥ずかしくない。お前も初めて俺も初めてだ。初めて同士恥ずかしさが消えるだろ?」
「………カオルは………したいの?」
真っ赤になった彼女の言葉にカオルは
「したいね。毎日したい。」
嘘の言葉を吐き出した。
「毎日毎晩お前としたい。」
「ご、ゴムアリなら………」
「無しの方が気持ちいいって聞くから。ゴム無しで。」
「ダメ!ゴムは………いる。」
ゴムがあるだけで計画に支障が出る。だが
「まぁ、一回目だしな。ゴム買ってから行くか。」
ガツガツしてこの獲物を逃すのも惜しい。だからゆっくりとやるしかない。
この行動もいつか華咲く日が来ると信じて前に進むしかないのだ。
「じゃ、コンビニで買ってくる。ちょっと待ってろ。何か欲しいモノは?」
「カフェオレ………欲しいかな?」
「OK。待っとけ。」
「ニンゲン。」
「何だよ?もうにやけ面か。」
「言葉巧みに行為までもっていけたね。流石詐欺師。」
「誰が詐欺師だ。」
「けどゴム無しじゃないと意味ないよね?残念」
「残念だけどまずアイツの家に転がり込んだことに価値がある。それだけでもポイント高い。」
「というと?」
「アカツキだけじゃなくてもいいだろ?別に。学校に潜むヤリマン、ビッチとヤッておろしてもいいわけだ。だからまずアジトを確保出来ただけマシだろ。」
「流石詐欺師。最低な発言だね。」
「もう飽きたよ。最低とかは。汚れてなんぼだろ。もう。」
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