第始章「国守選抜編」
第1話
第一章第始話
まだ日の登ってない時間。
俺はいつもの癖で起きてしまう。
だからと言ってやることも無いから、着替えて、本でも読んでいよう。
俺が読んでいるのは、『魔法と、剣術』と言った魔法と剣術などの戦闘術の本。
読んでいるとドアからコンコンと、ノックが聞こえた。
「入れ」
入ってきたのは白黒の服に身を包んだメイドだった
「フレム様。コーヒーを入れて来ました」
「ありがとう」
彼女の名前はティル・ロイヤル。
彼女は王族だったのだが、産まれた時何の属性を持っていなかったから親に捨てられ俺の
親に拾われた。
俺より、4歳歳下だ。
彼女は10歳になった途端、光属性を使えるようになった。
ちなみに初めて光属性を使ったのは、
俺が 14歳の時に、魔物からティルを助けた時怪我し、誰もいないから頑張って使ったらしい。
よく出来たなと思った。何処からかそれを聞き付けた、親が返して貰えないかとお願いされたもちのろんで断った。
何故なら、ティルとはもう、家族みたいなものだ。
それを手放すとなると悲しい。それに、手放したくないと思ったので、
「ティルはもう、家族の一員なので」
と言って追い払った。一応言っとくが、相手は王族だ。
結構偉い方だが、それを言ったら、何故か帰って行った
「フレム様。今日の、ご予定は?」
「家から一歩も、出なくない」
「冒険ギルドですね。わかりました。用意してきます」
「話聞いてた!?」
「えぇ。家から一歩も出ない貴族なんて、最悪だって」
「聞いてないよね!」
最近になって来て、ティルは俺に反抗してきた。前はもっと可愛かったのに。
「ティル来て」
「はい」
俺は俺の膝を叩いて、
「座って」
と言った。これは命令ではない。
否定しても仕方の無い言葉を
「はい」
と言って、俺の膝に座ってきた。
俺はティルの頭を撫でる。
最初は、ティルが「頭を撫でて欲しい」
などと言ってきたので仕方無くだったが、
最近では自分から誘っている。
「最近、忙しい?」
「ううん」
ティルは敬語を止める。これはティルの癖で甘えてる時は敬語を止める。
「忙しかったら言ってね。その時は仕事減らすようするから」
「うん。でも、フレム君も嫌な事とか、辛い時は言って」
「分かった」
ガチャ。
「フレムー。そろそろ朝だから、起き…。あっ…」
部屋のドアを開けたのは母親だった。
急だが、俺の年齢は16で、地球では、高校1年生。
しかも、思春期真っ盛りの年頃。
ティルは、12歳。地球では小6。
それらがラッコ座りしてたら、
大抵の人はえっ?
と思うだろう。
それは母親も例外ではない。
「シツレイシマシタ」
「待ってくれ!誤解だ!」
「そうです!決してそう言う関係では!」
この誤解は、二時間は解けなかった。
「息子があんな事を、していたなんて…」
「母さん。だから、誤解だって」
母さんはまだ誤解していた。
「フレム。あんなに激しく抱き合っていて誤解だなんて、ティルに失礼よ」
「母さん。話持ってない?」
「マイ様。お食事です」
「美味しそー!ほら、食べな」
話を逸らして何とか切り抜けよう。
「あの事は忘れる事は無いでしょう」
母はこの事を一生忘れなかった。
【ティルside】
私は仕事を終え、フレム様の部屋に行く。
「フレム様」
「ティル。何の用だ?」
私は、フレム様の近くに行き、手を伸ばす。
「疲れた。甘やかして」
「じゃあおいで」
ベッドの上にいるフレム様の膝に頭を置いて膝枕されていた
撫でられる。私は、気持ち良くて、つい、もっと、求めてしまう。最近、いい所で誰かが邪魔して来るし、甘やかして貰う事を誰にも知られたく無い。
そうして、私は満足するまで、撫でてもらった。
でも、気持ちよかったから満足しても撫でられてた。
でも、それが良くなかった。
「フレムー。そろそろ朝だから、起き…。あっ…」
お母様に見つかってしまったのだ。
「シツレイシマシタ…」
私は普段出さないような大声を出しながら弁明した。
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