滅国の復讐者
汐 凪登
プロローグ
痛い・・・
脇腹のあたりがジンジンと熱い。
異物が体に突き刺さっていることが分かる。
が、あまり考えないようにする。余計痛みがひどくなる気がするからだ。
どうして・・・
オーブは、足の力が抜けて、とうとう地面に倒れ込んでしまった。
視界が揺らいで、オーブを見下ろす2人の少年を見定めることが出来なかった。
彼らを知っている。
彼らは、友達だと思っていた人たちだ。
今は、掠れた視界から見える顔は、知らない人たちだった。
ねぇ、どうしてなの・・・
オーブは、思いまぶたをついに閉じた。
痛みは感じない。
ついに死んでしまったのかな。
いや、今感じるのは、痛みじゃない。
怒りだ。
あいつらに対する怒りだ。
許さない。
僕や、家族、みんなに、こんな酷いことをした奴ら・・・全員に・・・
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本作に興味を持っていただきありがとうございます!
一旦、30〜40話くらいで第一部完結する予定ですが、評判が良ければ、第二部以降も連載していこうと思ってます。
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