第2話 天使舞い降りる

私なんかが下界に降りたところで神々の力にもなれないのに…

そんなことを思いつつ全知全能の神ゼウス様から聞いたスマホ?というものを使ってSNSとやらで救いの手を差し伸べる用意をする。

ゼウス様いわく自殺志願者は同じ自殺志願者の話なら聞き入れるんだとか。

だから私は自殺志願者を装い、皆を救う為に病み垢とやらを作った。

つぶやきった〜というアプリケーションとやらを使って文章を作り呟きをする。

「なんで生きているんだろう。」

そんな呟きに対して数分が経つと反応が来た。

「そうですよね…生きてる意味なんか分かりませんよね…」

そんな返信が帰ってくる。

「生きてる意味ってなんなんでしょうね…」

そう私も返信する。なんだか心がモヤモヤとしてくる。

「もし良ければDMで話しませんか?」

来た。もしかしたらこの人を救えるチャンスかもしれない。

「いいですよ。DMに行きましょうか。」

もう少し柔らかい口調の方が相手も落ち着くかもしれない。伸ばし棒とか入れてみようかな…そんなことを思いついた。

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