1. 『愛犬がエルフ!?』(著:大和タケル)
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『愛犬がエルフ!?(著:大和タケル)』
作品URL:https://kakuyomu.jp/works/16818023212936718301
読了話数:3話まで
良かった所:
・設定の斬新さ
悪かった所:
・全体的に設定がふわふわしていてよくわからない
その他:
・擬音がふんだんに使われていましたが、かなり読みにくく感じました。
・ツッコミどころが多すぎて話が頭に入ってきませんでした。
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一旦、3話目まで拝読させていただきました。
感想ですが、どこまではっきりと書くべきか難しいと感じています。
面白いか面白くないか、で言えば後者になります。正直な所、1話目で読むのを辞めるか悩むレベルでした。
良かった点は設定が斬新さです。ラノベらしい感じがあってよかったと思います。
主人公の愛犬が異世界(?)から現れたエルフと融合(?)してしまった。そんな設定です。
Web小説は掴みが肝心ですから、とりあえず読んでみようかな、という気になります。
ですがこれ以外によかった点を見つけられませんでした。
ここからは良くないと感じた点です。
一番致命的だな、と感じたのは設定です。世界観、キャラクター、全体的にふわっとしていてよくわからなかったです。
設定やキャラクターに対する「説得力」が全然ありませんでした。
例えば、主人公の航平は愛犬のチャコを愛する会社員です。社内ではそのことを秘密にしており、知っているのは同僚で幼なじみ海斗だけ、という設定です。
どうしてそのことを秘密にしているのかというと、それが知られれば社内の女性からドン引きされてしまうから、となっています。
航平は冒頭ではミス氷見の美人社員から好意を抱かれているのに「興味ないね」と無関心を決め込んでいます。
これが矛盾しているな、と私には感じました。
女性からの好感度なんて気にしていないほどペットを愛しているのに、どうして女性からの評判を気にして秘密にするのでしょうか?
冒頭の描写を信じるのならば、彼は愛犬家であることを隠す必要はないハズです。別に女性陣から総スカンを喰らったところで、家に帰れば愛犬のチャコが居ます。どうやら職場恋愛が多い会社に所属しているようですが、別にそれだってどうでもいいハズです。だって愛犬のチャコを愛しているのだから。
ですが彼は社内の女性からの評判を気にして愛犬家であることを隠しています。総スカンを喰らうと女性からの好感度を気にしています。この時点で冒頭の描写とかみ合っていないように感じました。
美人からの好意に無関心でいられるはずなのに、女性からの好感度を気にしている……何故でしょうか?
「美人さんから告白されたけど、愛犬が恋人だからフッてやったぜ☆」
みたいなメンタリティの主人公の方が分かりやすいかと思います。
少なくとも、そういう主人公だと受け入れて読み進められるかと思います。
また、そんな主人公の愛犬チャコが誕生した経緯もちょっとリアリティがないように感じました。
実家で飼っていた犬(名前不明)がいつの間にか妊娠しており、そこから生まれたのが愛犬のチャコだ、という設定です。主人公は「よく行くドッグランで種付けされたのでは?」と推測していましたが、そんなことあるのかな、と感じました。
というより飼い犬は去勢(避妊)するのが一般的じゃないかな、と思っているのですがこれが間違いなのでしょうか? もしかしたら作者さんの実体験なのかもしれませんが、引っかかってしまいました。
普通にペットショップで一目ぼれした、ではダメだったのでしょうか? そちらの方がさらっと読めたと思います。
せめて、主人公の設定で違和感を覚えないようにしてほしいな、と思いました。
批評を書くために何回か読み直してようやく頭に入ってきた感はありますが、一読して頭に入ってこないレベルはまだまだ作りこみが甘いかな、と思います。
次にストーリーについてですが、ここも魅力を感じませんでした。
ジャンルはラブコメとのことですが、悪い意味でラノベのラブコメだな、と感じました。
どういうことかというと、露骨にエロティックな要素が押し出されている、という事です。
露悪的な書き方になってしまいますが「ラブコメってラッキースケベさせておけばいいんでしょ?」のような意図を感じてしまいました。
ラッキースケベもラブコメの要素の1つだと思いますが、のっけからスケベさせていったらジャンルが変わってしまいます。いきなりダークネスさせるのはいけません。
最後に、文体です。
全体的に軽薄な印象を受けました。『軽妙』ではないのがミソですね。
文体に関しては好みの部分が大きいので一概には言えませんが、全体的にチャラチャラしていて目が滑ります。落ち着きがないです。
擬音を使うのはいいかもしれませんが、頻度が多すぎて目が滑ります。
本当にここは好みなので、正解は無いと思います。
あくまで一個人の感想として受け流してもらって構いません。
以上が読んだ感想となります。
忖度なしで思った通りのことを書かせていただきました。
もし不快な気分にさせてしまったら、申し訳ありません。この感想は削除しますので、仰ってください。
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