「詩集 永劫」(令和1年~)
舞原 帝
22.AI
「僕はもう死んだのに まるでまだ生きているかのように扱われるのは 嫌なんだ」
声を切り取って 思考を読み取って そうして話されるコトバは 決して僕のものではない
死んだのだから ちゃんと死なせてほしい そう強く願う
意義も 意味も あるのかもしれない
けれどそこに遺志はなく 何の暇もないだろう
もう二度と「僕」は産まれて来ない 実際そうなのに 遺るものがあるなどあってはならない
この固い頭も僕たる所以 僕が僕たりうるには 1ミリの狂いもあってはならない
それは僕自身が 僕の人生において 唯一僕だけが気付けたこと
僕が死んだ以上 それ以後話されるコトバに 新たなものなどありはしない
生きているうちに話した「言葉」こそ 僕を語れ 僕を死者として当然のように扱ってくれるのだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます