6.(無題)

どんなに相手のことを想っていても それが伝わらなければ意味がない

想いを言葉にしようとすることに躍起になって 伝えたい想いを忘れてしまっては意味がない


誰かではない あなたなのだ 私が好きになったのは

ほかでもない 私なのだ あなたが好きになってくれたのは


まだ見ぬその人のいったい何が見えるというのだろう・・・


ありもしない心をあるかもしれぬと信じる愚かさが私にはある

見えるはずのないものを見えた気になる浅はかな私がそこにはいる


まだ見ぬその人のいったい何を見たというのだろう・・・


あなたを想うには何もかもが足りないのだ

それなのに私は何を伝えようとしているのか


言葉などいらない 想いなど捨ててしまおう 今日のあなたを大事にできるその日まで――

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