2.身の程知らず

ではこの先 れが書いていくであろう「詩」を 一体誰が書いてくれるというのだろう

例えばまだ 書き終えていないあの「詩」の続きを 完成させられる人などいるのだろうか


未熟でも 不出来でも 己れの書いたものを己れ以外に書かせる訳にはいかない

であるならば その未熟な言葉と向き合わねば その不出来な自己と相対さねば・・・

己れは己れを見捨ててはならないのだ

救いようのないこの身を掬えるのは 確かに己れだけなのだから――


身の程を弁えることも忘れ 「詩」を淡淡と書き続けたが最後 己れに残るのは果たして何であろうか

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