第22話 20XX年9月8日


 これだけアクセス数が増えちゃうと、もう少しお行儀よい内容で日記を書かないと、アンチが湧いて叩かれるとか出てくるのかな?

 というか、結構個人が特定されるような感じで日記を書いちゃってたけど、大丈夫だったかな?


 これが、ネットリテラシーが低いということなのかも知れない。

 でも、私が全日本ジュニアで優勝しちゃったし、私の名前と顔写真はテニス関係の記事にも載っているのだから、心配するのも今さらだったよ。


 それと、今週はライジングショットの練習を重点的に練習したよ!

 コーチに言わせると、どうやら私は無意識に半分ライジングショットに近いリターンを返していたらしいのです。


 なるほど、だから対戦相手のアンフォーストエラーが多かったのか。

 私のリターンは、なんちゃってライジングショットだったのか……


 なんでそうなっていたのか考えたら、思い当たる節もあるんだよね。

 ノンタブリーでのITFジュニアで対戦した相手は、みんな私よりも年上の選手ばかりだったから、とにかく相手のリズムで打ち合うのは不利になると思って、早めに返していたんだよね。


 それがライジングショットもどきになっていたということだったみたい。

 そりゃ、同世代の選手が相手だった全日本ジュニアで、私が優勝できたわけだよ。


 無謀にもいきなり、13歳からITFジュニアサーキットに挑戦したのは、どうやら無駄な経験にはならなかったということだね。

 実戦に優る経験はないということだね!


 そのなんちゃってライジングショットを本物のライジングショットにまで昇華できれば、もの凄い武器になるそうです。

 意識してやるのは、まだ違和感があるけど、絶対に自分のモノにしてみせるぞ!


 というか、無意識でライジングショットができるようにしないとね。

 それを無意識で半分やっていた私って、実は結構凄いんじゃね?



 それはそうと、明日から三日間RSKの関東予選があるので、白子に行ってきます。

 でも、サーフェスが私の苦手なオムニなんだよなぁ。


 だから、ちょっとだけ憂鬱気味な、まはりちゃんなのです。


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