第49話 天使 地獄へ出陣
会場に入ると 中央にガイアスが鎮座していて 入ってきたザクリオに気付く
ガイアス
「ザクリオ よく来た これで 全員集まったな ん?隣にいるのは?」
ザクリオ
「ガイアス様 遅れて申し訳ありません 隣にいるのは アステル です」
ガイアス
「ほう…お前が アステルか…うむ やはり潜在能力は高いな ところで 生前の記憶はあるのか?」
アステル
「はっ…いえ 申し訳ありませんが 生前の記憶はありません…」
ガイアス
「…そうか わかった アステルよ此度の軍議の参加を許そう しっかりと学べ」
アステル
「は…はい!ありがとうございます」
ガイアス
「よし 時間が惜しい 早速だが 知っての通り 我らの当面の目的は 塔の占領にある」
???
「おお!では ついに第4の塔の占領にあたるのですな!あの塔なら 北からと東からで一気に占領できますからな!」
ガイアス
「いや リアークよ 我らがこれから向かうのは 第3の塔の奥 第5の塔に向かう」
リアーク
「5の塔!?な…なぜです?あそこは 北からの一方しかむかえませんぞ?奴らも 相当な抵抗があるはず…」
ガイアス
「此度の戦いは あくまで布石 第4から7まで一気に占領するために 楔を打つためだ」
ザクリオ
「それでは 第5の塔の占領ではないと?」
ガイアス
「うむ どうやら 奴らに新たな戦力が生まれているようなのだ それが どれほどのものか 見極める為でもある」
リアーク
「そうですか では 此度の戦いは いかほどの戦力で?」
ガイアス
「此度の戦いは リアークとスラングは出陣しなくてよい そうだな…ザクリオ お前が1000の雑天使を率いて向かえ わたしも一緒に向かおう 先ほども言ったが 此度の戦いは楔を打つ戦いだ 勝つ必要はない わたしが撤退の指示を出したら すぐに撤退せよ わかったな」
スラング
「ガ…ガイアス!!オレも ついていくのは駄目なのか?前の戦いでも留守番だったんだぜ」
ガイアス
「スラングよ お前の気持ちはわかるが 次の戦いに備えてくれ 次の戦いの規模は 20万を超える大きな戦いになるからな その時にお前の剣を振るえ わかったな」
スラング
「…むぅ…仕方ない しかし ガイアスよ なんとか次の戦いでは 先陣にオレを指名してくれるように シリウス様に頼んでてくれよ な?」
ガイアス
「ああ わかった シリウス様に頼んでおこう」
ザクリオ
「では わたしは1000の雑天使で出陣の準備を致します」
ガイアス
「準備出来次第 すぐに向かいたい 急げ」
ザクリオ
「はっ!すぐに準備をします アステル 行くぞ!」
アステル
「はい!」
ガイアス
「よい アステルはここに残れ リアークとスラングは次の戦いに備えよ では 各自それぞれの任につけ 解散」
ザクリオは 疑問におもいながらも 城から飛び立つ
リアークとスラングも 大きな戦いの準備のために 飛び立った
ガイアス
「………ふぅ…」
ガイアスは アステル以外の天使が 飛び立ったのを見届けたあと 椅子にドカッと座り 大きく息を吐く
アステル
「………あ…あの ガイアス様 わたしは何故?」
ガイアス
「……お前は 経験値を蓄える容量が大きいが 今は弱い オレの傍にいれば よっぽどのことが無い限り消されることはあるまい ザクリオの連絡があり次第 すぐに向かうが お前は何もする必要はない オレの傍から離れず 戦場を見よ それだけでも経験値は貯まる それから 下界の者の力を理解せよ」
アステル
「………ガイアス様より 強いものがいるのですか?下界には?」
ガイアス
「オレなどでは 足元にも及ばぬ連中が うようよいるぞ だが 所詮個々の力だ 我らには我らの戦い方がある 最終的に勝つのは我々だ」
アステル
「……ガイアス様より 強いものが…」
それから 数刻が過ぎ ザクリオがガイアスの元へやってくる
ザクリオ
「ガイアス様 準備整いました いつでも出陣は可能です」
ガイアス
「よし 出陣だ 目指すは第5の塔!」
ザクリオ
「はっ」
こうして ザクリオ率いる1000の雑天使が 第5の塔へ向かった
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