第4話 「CRエヴァンゲリオン」

 私は、その漫画の題名は良く知っていたが、漫画本を読んだ事も無ければ、勿論、テレビ漫画も見た事が全く無かった。




 漫画名は『新世紀エヴァンゲリオン』である。




 若い時、最高で、1ケ月200時間(正式に残業届けを出した分のみ)を超えて、残業した事もあった。12月末日に家に帰ってテレビを付けたら、紅白歌合戦の結果が流れていた時もあった。で、1月1日(正月)のみ休み、次の2日目から又仕事をした年もあったのである。それらが、全く、無くなったのだ。管理職になったのである。




 で、いよいよ、念願の小説を書き出した。




 発表する場も無いので、大阪にある某同人誌に会員として潜り込んだ。


 


 しかし、そうそう、小説のネタも見当たらない。




 で、仕事の帰りに、少し遠いが歩いて15分ぐらいにあるパチンコ店と、もう一つは車で行く事になるがダイナム店の2軒があった。以前に書いた「パチンコ必勝法への一考察」に出てくる、職場近くの店は、既に薬局に変わっていたので、もう、どちらかへ行くかだけしかない。




 で、その日は、一旦、自宅へ帰ってから、車で5分でいける「ダイナム店」に行ったのだ。




 私は、ここで、運命の出逢いとも言うべき、パチンコ台に出会うのだ。




「CRエヴァンゲリオン」で、あった。




 ただただ、時間つぶしの気分転換である。しかし、初期の「CRエヴァンゲリオン」の演出には、当時のパチンコ台には珍しかった、画面演出が、数々、用意されていたのである。




 例えば、馬鹿みたいな顔をして、「CRエヴァンゲリオン」を打っていると、突如、画面が変わり、主人公らしき少年の「碇シンジ」が、


「動け、動け、動いてよ-」と、叫ぶと、


 液晶画面に突如、青い炎が爆発。……暴走モードに、突入だ。




 この暴走モードは、つまり、確変(確率変動)に入った事を意味する。




 ここで、「CRエヴァンゲリオン」のパチンコ台から興味を持ち、レンタル店で、テレビ版の『新世紀エヴァンゲリオン』を借りて見る事になるのである。



 しっかし、この『新世紀エヴァンゲリオン』は、ほとんど、謎だらけの漫画で、何故、「使徒」などと言う奇妙な怪物が現れるのか、「人類補完計画」とは何か、何故、選ばれた14歳の少年・少女で無いと、ヒト型最終決戦兵器のエヴァンゲリオンと「シンクロ」できないのか?全く、説明が無いのだ。 




 しかし、この漫画のテレビ版を作ったのは、後に、映画「シン・ゴジラ」を作った庵野秀明氏である。




 また、庵野秀明氏は、「エヴァンゲリオン劇場版:序・破・Q」更には、「シン・エヴァンゲリオン」まで、映画を作っている。




 あっと、ここは、パチンコ台の話をする場だっけ。




 それでも、初期の頃の「CRエヴァンゲリオン」は、連チャン率が高かった。多分、確変継続率は60%代にもかかわらず、私でも、最高で16連チャンした事もあった。




 しかし、最近の「CRエヴァンゲリオン」は、ラウンド数も少なく、出玉も少なく、連チャンも少ない。これは、今でも「CRエヴァンゲリオン」を打っている人なら、即、理解できるであろう。




 で、私個人的には、「CRエヴァンゲリオン」の台の大ファンなのだが、台が、マイナー・チェンジする毎に、面白くなくなって行くのである。




 私は、定年後、投資金額と、儲けた金額を、手帳に記して、パソコンの「エクセル」で集計を取っていたのである。




 結局、以前に、妻に買った、ブランド・バッグ以上の損失に陥り、泣く泣く、「CRエヴァンゲリオン」を打つのは、きっぱりと辞めたのだ。




 現在でも、コロナ渦でも、暇潰しに、パチンコを打ちに言っている高齢者は多いと言うが、私は、緊急事態宣言発令後、実は、パチンコ店には、全く行った事は無いのだ。とても、信じられ無いかもしれないが、今の今まで、約4年間程は、行った事が無い。……コロナの感染が、今でも怖いのでね。






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