犀川の兄貴
お勤めご苦労様です。舎弟のネコ?です。
俳句、面白く拝見させていただきました。
①主乗せずへつほつたるやビニル舟
②汀にて海水浴の蟹二匹
③焼きそばに砂の塗まぶさる昼餉かな
④蕃爪樹の根本に伸びる影三つ
⑤お下がりの水着を隠す中学生
⑥砂浜の幼子泣かす夏怒涛
⑦旦那より付合い長し夏帽子
⑧少年の日焼けを剥がす理系女子
個人的には⑧が好きですね。
ヒニヨルさんから、「お前、犀川さんあんま待たせんなよ」と恫喝めいたコメントを頂きましたので、以下、僭越ながら兄貴の俳句について一言。
①上五の「主乗せず」がやや説明的に感じます。
②蟹も海水浴も季語ですね。季重なりかと思います。
③モチーフとしてはありがちですかね。砂でないものがまぶされている方が面白いかもしれません。あと、季語である「焼きそば」が余韻を生み出すのではなく、情景を説明するための句の小道具になっている感じがします。
「焼きそば」をラーメンに替えても句が成立するのではないでしょうか。
④海にパパイヤの木がある情景に違和感を感じます。あと描いているのは3ピー?
⑤おさがりであることがなぜわかるのでしょうか?姉の名前が書いてある?デザインが古い?貧乳の姉に対して妹は巨乳なのでポロリンコしそうになっている?
おさがりであることを「おさがり」と言わずに詠んだ方が面白いかと思いました。
⑥幼い子が大きな波に驚いて泣いたということでしょうか?
こちらも少し説明的な句の印象ですね。事実の説明をしているだけで、ああ子どもが怖がってるんですねという以上の余韻がないように思います。
⑦「旦那」という俗っぽい言葉を用いると句の格調が損なわれる感じがします。
また、ボロボロになった帽子を見ながら、ここまでではないが「旦那」との関係も長いなぁということを主題に詠んだ句なのかな?と思いました。
長く使い込まれた夏帽子に対する感慨が主題なのだとすると、上五・中七の表現に工夫の余地があるように思います。
⑧面白い句だなと思いました。ただ、こちらも「日焼け」という季語が、イチャコラないし兄貴のドSを表現するための小道具になってるかなと感じます。
あと、理系女子という下五が面白いと思ったんですが、理系女子であることと日焼けを剥がすことの関係が分かりづらいかもですね。理系女性は確かにやりそう!と感じられるような行動を詠んだ方が面白いかもと思いました。
以上です。
私自身、最近作句に行き詰っておりまして、本当に採点などできるような立場ではないですが、そうですね。。。
「あんた!その使用済みのコンドームくらいちゃんと持って帰りなさいよ!砂浜に捨てていくなんて非常識よ!」
の評価をお送りします。
あとね、繰り返しますが、シャレですからね。シャレ。
もう、許して下さい(´;ω;`)
作者からの返信
お忙しいところご指導ありがとうございます。
時間がないのにこちらまで手をかけてくださり恐縮です。
ご指導のおかけで新しいダメなところがわかりました。
ありがとうございます。
自主企画へのご参加ありがとうございます_(_^_)_
海ですねえ! 行間から波の音が聞こえてきます!
最初の2句が特に好きです。いずれも混み合った海水浴場と言うより、空いている時間帯かシーズン終わりか、人気のない海岸が目に浮かびます。最後の1句は肉食女子の舌なめずりが見えましたw
作者からの返信
こちらこそ、参加させていただきありがとうございます。
このような機会がなければなかなか俳句を考えることもありませんので、企画に参加させていただけて嬉しい限りです。
最初の2句、ありがとうございます。蟹二匹はわたしも好きです。海水浴は人だけのものじゃないんだぞ、という感じで詠ませていただきました。
ありがとうございました。
「夏帽子」の句が幾通りにも解釈出来て、面白いですね。個人的には「今もまだ馴れ初め知るや夏帽子」のようなイメージでしたm(_ _)m
作者からの返信
コメントありがとうございます。
お褒め頂き恐縮です。
ですが、さんがさんの句の方が断然素敵だと思いました。
ありがとうございました。