第6話 お金って概念からないの!?

 そうして、農業の改革を行なった。


 次に行うなら商業だろう。

 

 ところが、商業は大きな問題を抱えてる。


 というか、この世界にお金がないみたいなのよね。

 そもそも、物々交換が主流の超古い世界みたい。


 どうやら、小麦がお金の代わりに使われてる感じがする。

 それだと良くない。


 というわけでお金を作ります!


「ごめんなさい。誰かいるかしら。」


「は!ここに。」


 人を呼ぶと、執事のセバスチャンが来てくれた。


「セバスチャン。お金ってあるかしら。」


「お金、とは何でしょうか。」


「やっぱりまだ存在しないのね。セバスチャン、大量の紙とインクを用意してちょうだい。あ、あと木材も。」


「わ、わかりました。」


 紙とかインクとかって滅茶苦茶、高級だけど背に腹は変えられないからね。

 仕方ない。


「こちらにご用意しました。」


「ありがとう。」


 おお。思ったよりもたくさん手に入ったな。


 この世界は文明が遅いのに何故か技術だけ早いからね。


 全然、発達してないのに変な感じだ。


 というわけで早速お金を作っていく。

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