第32話雷2
「ゴメンナサイ、でも、どうしても怖くって。もう暫くこのままで、停電が復旧するまでこのままで、いさせてください」
「ハイ、良いんですか、ありがとうございます。流石の器の大きなせ〜んぱいです。
なんて言いますかせ〜んぱいに抱きついて居ると安心します。α波かマイナスイオンか何か出てるんじゃありませんか?」
「電気が付きましたね、どうやら一時的な停電だったみたいですね。
せ〜んぱいは吊り橋効果は知ってますか? 吊り橋を渡る時のドキドキと恋愛のドキドキを脳が勘違いして恋に落ちるって、理論の事です。
どうですか、私と抱き合って、今もまだ抱き合ってますけど、チョット離れますね。
それで、どうでしたか?
何か思う所がありますか?」
「ハイ、女子と男子の相違点があると。そうですね、それはそうですね。具体的に言うと恥ずかしいので止めておきたい心情って事ですよね。
もう雷鳴ってませんね。そうだ、ちゃんと私のオヘソがあるか見て下さい」
ヘソを出す後輩女子。
「……そんなに真剣に見続けられるとは思いませんでしたけど、どうですか私のオヘソは?」
「え、物凄く可愛いオヘソですか。オヘソを褒められたのは始めてですよ。そもそも他人にオヘソを見せたのは始めてですけど。
分かりました、そこまで褒めてくれるのならもう暫く見てていいですよ。五分でも十分でもどうぞ。
仮にこの場に校長先生が来たとしても、『オヘソを見せてたから停学』にはならないでしょうし。好きなだけ鑑賞して下さい、但し干渉はしないで下さいね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます