第30話催眠術2
「ハイ、子持ちシシャモが苦手なんですね、あのプチプチ感が苦手ですか。タラコやイクラ、カズノコは平気だけど、子持ちシシャモだけ苦手なんですね。そうなんですか。そうしたら、私が子、つまり卵の部分だけ食べますから、せ〜んぱいは母シシャモの本体だけを食べて下さい」
「んん、どうしたんですか? 急に笑い出したりして」
「ハイ、デパートのフードコートでせ〜んぱいと私が席について、シシャモ一匹だけを注文して、二人で分けて食べている姿を想像したら、シュールだなと思えて、笑ったんですか。
確かにそうですね。高校生カップルがそんな事をしてたら、ビックリしますね、おそらく三度見位はするでしょうね。
えーーーと、今言ったカップルに深い意味はありませんからね。勘違いしないでくださいよ。
せ〜んぱいと子持ちシシャモを分け合うなら、大きな公園でレジャーシートを広げて、手作り弁当を一緒に食べるのが最適だと思います。でも実際そんな状況になったら、せ〜んぱいが苦手な子持ちシシャモは手作り弁当に入れませんよ。せ〜んぱいの好きなオカズだけ入れますね。
そんな訳で、せ〜んぱいが好きなオカズをじっくり聞かせてもらいますよ」
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