第3話 ご苦労さまです

「ご苦労さまです」


 目上の人が目下の人に向けて使う労いの言葉。


 どうも今後この言葉を使っていく絵が浮かばない。


 自分よりも下の人間って、いるのだろうか。



 役職上、そう振る舞う必要は出てくる。


 けれど、それは相手を下に見ることではないと思う。


 

 やるべき事が違ったり、年齢が上だったりとかはあるけれど。


 人として偉いかどうかは、自身の振る舞いの方が重要だ。


 他人の働きに敬意を示せる人間で無ければ、上の役職は任せられないものだ。




 目下で誠心誠意勤めてくれる人を、自分は果たして目下と思えるのだろうか……。

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