第2話 変わらぬ日々

変わらぬ日々

「変わらぬ日々」


 何も変化がなく、平和で穏やかな日々。


 そんな印象を受ける言葉だ。


 物語では大抵、省略されてしまう期間だったりする。

 



 けれど、そんな日々にこそ物語は静かに動いている。



 

 人々は思いを積み重ねていく。


 良いことも、悪いことも、想いは大きくなっていく。


 中には、当たり前になりすぎて忘れてしまう事もある。




 何らかの出来事によって平和が乱されたとき、溜め込んでいた想いが溢れ出す。


 一度出てしまった想いは、到底止める事などできない。


 

 始まった物語は、想いが燃え尽きるまで続いていく。


 それが例え、どんな結末を迎えることになったとしても。

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