F2.フリーチン・フルバーストVSフリーザ・フルバースト

「ねえママ。フリーチンってどんな子?」

「日本最強のフレイムフィギュリッパー。ギュリクインの一角ね」

「へえ、じゃあ私がアメリカのギュリクインになれば、また日米交流できるね」

 無邪気に笑うフリーザに、フルバーストは非情な言葉を浴びせる。

「それはそうね。てか、そのために造り出したんだから。人造人間2号。お前の手で1号をバーストしろ」


「日本代表、フリーチン・フルバースト‼」

「アメリカ代表、フリーザ・フルバースト‼」

 フリーチンはフリーザと相対する。初めて会うはずなのにずっと一緒にいたような、奇妙な違和感を覚える。

「会えて嬉しいよ、1号」

「?」

 フリーザの弾むような声音に、フリーチンは首を傾げる。初めて会うはずではなかったのか。そして1号とは何だろうか。怪獣8号の話だろうか。

「見てて1号、アクセル・ワールド インフィニット・バースト アクセラレータ‼」

「よく分からないけど私も出す。ソードアート・オンライン プログレッシブ アイソレータ」

 アクセラレータとアイソレータが衝突し、リンクが割れるような衝撃に観客は吞まれる。


「え? アイソレータ?」

「私とノーブラさんが発明したアクセル技術。貴女のアクセラレータが1を万や億にするものなら、私のアイソレータはそれら全てを0とする」

 フリーチンの異次元な理論に、フリーザは俯く。

「アイソレータって発想は無かった」

「私もアクセラレータなんて初めて見たよ」

 アクセラレータを封じられたフリーザに勝機はなく、フリーチンの勝利として今回の日米交流は終了する。フリーチンは世界一のギュリクインとなった。

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