第26話リラクシンコード
楽な姿勢で、コードを引けば、椅子が、壊れるブロークンマインド
傷心の時に、流れる呼吸は、風のよう
光る声に、混ざる意識の濁流は、一握の希望を握り締め、ひたすら流れる海を目指して。
聴こえてくる潮の音に、月がコードを奏でれば、グラデーションのコートに、花を置くまで、戦った記憶は、消えない、でも、海を見れば、涙の潮に流されて、思い出す追憶のパッケエラート
浸水していくこの夢が、些細な揺れに揺れる時、内側の鎮まる心に、裂けてくる現実の避けがたい葛藤を乗り越えた隙に、君は、消える、濁流の魂、コードを引けば、ピアノにもたれる頭の中で、刺激される一抹の闇が、たどり着けない時間の下で、下敷きになっている。
下敷きを引いた子供の絵に、描く未来は、無垢な踊りと無駄な戻り
少年時代に戻るなら、失った優しさにカスミソウを添えて、笑う薔薇の横で、ヒマワリは、相槌を打つ。
頷く花々の香りに、世の苦しみが、去ることはない。
葛藤の終わりが、喪失なら、戦いの始まりは、ロケット火花散る、夏草の戯れる猫、先の鬚に、触れられない気持ちが、コートを横切る白線の追走。
デッドヒートする日々に、つかの間休む、リラクシンコード
刺激の間で、棘を抜く、すると痛みが去った少年は、今度は、自己との戦いに望み、始めからこの場所は、戦場だった。
始めから僕たちは、再生を願いながら、ボールを投げるコートの中に。
でも、帰って来ないボールにいら立つ逸脱の戦士は、ピアノの跡に、残った残響の酔いどれを、キャッチする。
込められた光体に、含みを持った微笑で、まだ、先を見ている。
現実は、何もないが、詩で、貫く意志を持って、コードを突破するするとオーダーのあとに、ドレミファソラシド。
リラックスするソファの上で、猫が鳴けば、その声を音階する、僕は言葉にする。
音と言葉が、ブレイクして、ささやかな楽興に、言葉を投げるが、返ってきたのは、静けさだけだった。
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