第19話愛の目覚め

愛の目覚め

重い体をよけて、すべての軋轢からグッバイ

眠りから覚めて、ある一つのことが、頭をかすめる

愛について、語り合うことの意味を、どうか忘れないでください

と言ったとある朝の少女が、コーヒーを飲む前に、唇を滑らせた。

痛みと喜びの終着駅は、乗り過ごした時間の中で、交差点を通過する一点の気持ち。

重なりある一人の瞬間のこの手の感触

独りでいる意味を考えて、解らない謎に、苦しむなら、僕は、ぬくもりの先に、空虚な心を震わせる、朝の鳥が、水たまりで羽を揺らし、親鳥を待つ、その嘴が、好きと動いて、揺るぎない確信に満ちた僕のハートが、エモーショナルになる、発展を拒んだ文明の終わりに、夢が始まる、その場所で待つのは、柔らかい木々につく葉、食むように葉を口にくわえて、失うことの悲しみを涙でごまかす、きっといいことだと思うのは、とても美しいことだろう。

愛について、模索する態度は、紳士的で、ドラマチックで、どこかあきらめに似た感傷で、傷つきやすい、僕と少女たちの夢に、悪い夢にうなされた、助け起こす手はないけど、ただ一つ、想いを馳せる、未来ではなく今という時、そしたら、朝の水、新鮮な舌触りに、生命のかけがえのない力を感じ、この星で生きていることを実感し合える。

宇宙と僕の問題。

介入することはできない。

少なくとも、悪い夢を見たんだ。

あやしてくれる人はそばに居ないけれど、星の夢が、まどろみから起こしてくれる。

子供時代に帰ったようで、頼りない甘えるように、草草に語り掛ける。

すると一つ、返ってくる。反響する空の、くすんだ色も、清らかな音楽のように、飛ぶ鳥たちの、痛みを知らない無垢な羽が、僕の心を、満たしていく。

痛みを星に預けるように、僕は、朝に、愛と共に目覚め、多くの苦しみが去って、風に押し運ばれる世界の童夢を信じている。

無垢な星に生まれて、良心の部分に、確かに愛がある。

きっとそれは詭弁ではない。

そう思えることが、幸せ。

些細なことではない。

あくまで、個人的な愛が、宇宙に満ち溢れるダークマターの見るやはり個人的な愛とぶつかって、本当の意味で、目覚めるのだろうか。

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