第17話迷路から

植込みのコミュニケート

バリケードを張った天使たちが、錯乱の額を埋める時、どこかの希望が、ブロックを破壊する。

何度目かの打撃の後に、入り組んだ道が、さらに入り組んで、壊すほどに走る拳の衝撃に、個人的な安らぎが、目まぐるしく変化する、どこにもない場所を探して、椅子を引いたシュールな絵画、探すように、何もない、そんな迷路が、激しい鼓動にパーカッション

クラッシュしたデータのリカバリーリズム。

タンバリンを鳴らして、音楽からの脱却が、透明な風に、透けていくハートのジレンマに、まだ見ぬ世界は、思春期の戯言。

暗がりのバルコニー

宇宙からの交信パルス、届いた明日からの通信。

切れ切れの伝言が、バックスペースにはまる時、空白の静寂で、鳴っている、消耗していくエナジーに、行きどまった通路の、さらに探す、出口のない迷路

時代の移り変わりに、電信はノーツーカー

遮断したシステムの踏切が上がる。

葛藤を探して、見つけたときに、電車が通る。

過ぎていく時間の中で、掴んでいる空間のトレーが、乗っている波、舵手を探して、ノイローゼ。

迷路から。

通信している。

届いてほしい、伝書鳩の方がいいかと悟った前時代性ペシミスト。

ガラスの家にたどり着いた王女様は、探す。

通信できない世界から、SOSは届かない。

UFOに乗った王子様が、迷路に入って、やはり夢幻の循環に自然の面影を見て、二人の探索は、思想の荒野で、再会する。

シュールな絵画に込められた気分を謎解く行為から、迷路は、別れて、続くから、空気がしてきて向かう。

そこにあるのは、やはり壁。塗り込められた宇宙素材のコンクリート。

コンプリートする気分で、ガラスの家が見えた王子様は、王女と出会って、すれ違う。反射する光学ミラーに、また続く道の植え込みに、別れて、迷路から孤独のスペクトル。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る