老婆の声
赤羽 倫果
プローグ 実体験から遡ること……。
私の住む地方は、競馬場のある某県の県庁所在地です。
生まれてから今まで、同じ都市で暮らしていました。
実体験事態、私が成人した後の不可思議な出来事です。
本当に直接的関わりがあるのか不明ですが、私の体験をここに記すきっかけが、今から数十年前に起こりました。
私の地元から数十キロほど、離れた別の都市で、女性が行方不明になりました。
女性の生死も不明なので、事件の詳細は省かせて下さい。
事件からしばらく経ってから、その方のご実家に、不可解な電話があったそうで、電話の内容は録音テープに残されました。
しかも、老婆の声で……。
私が行方不明事件の詳細を、省かせていただいた理由はこれです。
ミステリー事件を検証する、いくつかの番組でも取り上げられるほど、有名な録音テープでした。
実を申し上げますと、私はかつて録音テープと同じ声を、一度だけ聞いたことがありました。
あれは、事件の起きた都市とは、別の町での出来事でした。
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