お面

 代々続く忍者の家系の男は、幼少から顔を晒さなかった。学校ではお面を被り、高校を卒業すると忍者を継いだので、彼の素顔は当時付き合っていた恋人ですら見たことがなかった。そんな彼が同窓会へ行ったとき、仲間達はすぐに見抜いた。なぜなら身近に忍者の姿をした者など彼しかいないから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る