天使のような悪魔のような

 男は悪い奴らに騙されて借金を背負ってしまった。そこへ白い羽の妖精が現れて、使い切れないほどのお金を恵んだ。男は妖精のことを天使だと思った。ところが妖精は申し訳なさそうに否定した。「私は堕天使です」白い羽は作り物だという。「お金で幸せになる人より不幸になる人をみるのが楽しくて――」

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