プレゼント

 夜な夜な刀を振り回す侍がいた。昼間は姿を見せず、夜になると現れる。町民は怯えてしまい、お寺の和尚に相談した。心の広い和尚は境内に侍を呼ぶと、侍は屋根の上で刀を振った。あまりにも不気味なので訳をきくと侍は恥ずかしそうに応えた。

「実は結婚する女のために星を一つ切り取りたいのです」

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