伝説の勇者

 人里離れた山頂に剣が刺さっている。真の勇者のみが抜けると言われ、今まで幾人もの猛者が挑戦しては断念した。ある日、青年が偶然にも剣を見つけ、いとも簡単に引き抜いた。しかし青年は剣を元に戻して持ち帰らなかった。村人にはこう話した。「勇者が人様のものを勝手に取るわけないだろう」

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