消えた足跡
迷路の国がある。国内が迷路のように入り組み、入国した者は誰も帰っていない。快適だから帰らないのだ、という声が人を呼び、入国者は続いている。国内はとても裕福なのか、あるいは迷い人が仕方なく暮らしているのか、建国者にもわからない。
なぜなら出口を造る前に息絶えてしまったから。
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