一歩間違えば
侍は戦に負けて、主を失い、彷徨っていた。月のない暗夜、侍は誇りを捨てて、町人を斬った。飢えをしのぐため、盗みを働いたのだ。しかし成果はゼロだった。翌朝、町で死体の噂が広がると、侍は我に返った。切腹する覚悟で、名乗り出ると感謝された。
侍が斬ったのは、落ち武者の大泥棒だった。
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