大会-7 飛び交う弾丸は万の華
>シェリー死んだーwww
>哀れ
>調子に乗るからすぐ終わる
『オーバーヒートを避け隠れていたシェリーがっww同じく避難してきたシャープにっww撃たれましたぁっww』
>本人確認
>死体認証
>人間アピール
『あー…これはー…やってしまいましたねー…w』
『そしていまの銃声を聞きつけた産業革命が……襲撃っ!店の棚、カウンターを遮蔽物に駆けずり回り凸砂ゲリラ戦法を繰り出しますが……!』
>跳弾こEEEE
>うわぁ…狙撃いやらしい、ってか溶けてる?
>ベチャついてるな、確かに
『完全に不利な射程ですね。このまま……』
>あ、アリサがキレた
>完全に位置把握されてんな
>ブゥゥン!バァァン!ガシャシャシャシャァン!
>擬音やめろw
『当たったー!!』
[A-RI-SA]Blake[Sharp]
『アリサの巨大剣がクリーンヒット!陳列棚ごと振り抜いた一撃がシャープをぶち壊しましたぁーっ!』
ROUND2 勝者:産業革命
2-0
>うわぁ
>うっわぁ
>もうやだこの女
『……ええ、はい。解説……いります?』
>仕事しろ?
>わからなくはない
『お願いします』
『今の戦いの注目すべき点は……そうですね、こういった閉所での長物の扱いでしょうか』
>そこか
>まぁ大事ではあるな
『ほう』
『アリサは剣ですので耐久性の低いものはこうして破壊できますが、シャープのライフルでは破壊できません。そこで彼女のように出来るだけ"縦"で回す事で狭い場所でも向きを調整できます』
>なるほど
>マーチバンドみたいだったな
『ああ、確かに。基本的な事ですが言われてみると一度も引っかかってはないですね』
『ええ。結果としては負けてしまいましたが確かな腕を見せていたと思います。流石は学生チャンピオンといったところでしょう』
>不意打ちからの速攻で片付けられてるからなぁ
>正面衝突もメタ貼りもできてない
>ハーモニーの強さがいまいち発揮しきれてねーもんな
『そうですね。ここからの巻き返しに期待したいところです。さーて、ラウンド3、両チーム準備が整いました!』
5
>アームズどうなるかな
>ここらからアームズ強くなるからな
4
>ハーモニーも産業革命もアームズ寄りだからなぁ
>アリサがボディでシェリーは汎用だから偏りがマシかな
3
>一人くらいはボディボディを入れるべきか?
>いや感知も必要かも
2
>なんというか相性ゲーだな?
>武装選択ゲーなんてどれもそんなもんだよ
1
>次も熱い戦いしてくれよな
>はーじまーるよー
GAME START!
──(視点変更配信画面→シェリー)
「さぁ行くぞー!」
ストロベリーアイスを飲み込んで、バフが点灯。食べ物を集めておくのって士気にも関わるからマジでこのマップなら最優先で集めるべきかなぁ…
「前回までで下準備は終えていますから、あとは専守防衛するだけで勝てるでしょう」
「まぁねー」
なんせ私らはアイテム収集を終えてる上に相手のルートもある程度把握してる。ならあとは待機するだけ……
「防衛場所は?」
なんて、一応聞いてみるけど。
「それは──当然、カレイドホールです」
ってなわけで、私たちはある程度の加工弾薬とアイテムを持って移動。カレイドホールっていうのはこのモールのコンサート会場というか、なんというか。とにかく"広い"場所。
「凧糸ぁここかな〜♪」
レファはいやらしい位置に足掛けトラップを設置。見えてはいるんだけど、急いでる時とかに引っ掛かると最悪なやつ。
「百均万能説」
未来世界なのに普通に百均みたいな雑貨店あって笑ったよね。ま、そんな事は置いといて……よし
「ボール打ち出すやつ置いたぜー」
近くにあって良かったねスポ品店。バレーボールとかを飛ばすアレ。
「スターシャマジでえげつないこと考えるよね…」
その後ろにあるボール達。カゴに入ったものと、あえて分けられたもの。
「使えるものは全て使うのが戦いに於ける礼儀というものです」
「いや、まぁ、そうなんだけど……」
その内容物を知ってる私としてはひでぇことしやがるって感じ。っと、外が騒がしいと思ったらバレっちが帰ってきた。
「武器屋 襲撃完了」
「でかした!」
バレっちは同じ階に存在していた武器屋から武器を回収、そして……
「アッハハハっ……ほんっと武器屋の
"私たちはここにいる"と知らせる狼煙のために。
「拙は舞台裏に移動します」
「援護よろしくー!」
「アイツら来ると思うかー?」
「来ないと私らの勝ち越しになるし、来ると思うよー」
コンバラリアの調子は良好。いつでも殺れるぜ、なんてな。
「うちぁープロだし、シェリちゃんアリちゃんも負けたかぁにぇーしぃ〜……罠の準備もおっけぃ☆ バレぴの持ってきてくれた爆薬、うちぁ構造知ってぇ奴でよかったぜぃ♪」
「ちなみに、何おいたの?」
「んっふふ〜……C4とか色々〜♪ コスト無視して置けるってよきよきじぇよ☆」
「大丈夫だアタシは座席の上走っから!」
前ゲームで開幕爆死したアリサだ。言い訳の仕方が違う。
『……ご歓談中失礼。入り口の監視カメラにハーモニーの面々が映りました。まもなく来場されますので準備の方よろしくお願いします』
お、来たか。
「っし、そろそろ移動すっか」
「それじゃ私は上に行くから」
「ん、いってらっしゃい」
そんな訳でフックショットで移動、天井照明の裏の鉄骨上に乗る。普段はこんな場所に来れないからなんだか気分も上がって、足をついぷらぷらとしちゃう。
『来ます!』
そしてそんなに待つこともなく、扉がブリーチングチャージで吹き飛ばされた。ハーモニーは2と3人に分かれて入ってきたけど、どうするつもりかな…
「────!」「────ッ!」
ん、遮蔽物に隠れながらの銃撃戦か。やっぱり堅実に攻めてくっぽい。こっちもそれを想定して結構硬めの遮蔽を舞台に置いてるんだけどね。
『レファさん、そろそろ10本ノック、お願いします』
『あいぁ〜い♪ ぐれねぇど☆』
お、こっちは秘密兵器を使うっぽい。レファっちが…普通のスモグレを焚いて、ボールを打つやつの後ろに。
『えーと……最奥に一人、その3列前に──』
『ぁだいじょぶだいじーふっ、
……えっ?
『れりご〜☆』
パシュ、パシューっと、バレーボールが飛んでいく。そして見事に当たって跳ねて上に来る。
「──んだこれっ!」「ただのこけおど──」
私が場所を伝えなくても当てているのをみるに…さては罠の中にセンサー入れてるな。そうじゃなきゃスモークの中で敵はこんなに見えないはず。
「や──ばっ!?」
『お、コケちゃったかな。んじゃぁスペシャァルボォル、Go♪』
とか言ってレファは間違えないよう分けておいたボールを打ち出した。確かあの中に入ってたのは……液体窒素。
「ぎゃぁーーっ!!??」
おーおー、声的に……やられたのは
『トドメよろしゅぅ☆』
[Stasia]Blake[FF]
なんまいだぶ。今回ばかりは誘爆せずに静かに死んだけど、FFは中央にいたから全体的に凍結祭り。OHゲージは上がりにくいけど逆に機身は動きにくくなるから普通にめんどくさいんだよね。
『では
『ん?ん、おう!』
今なんか呼び方が変だったような気がするけど……アリサが遮蔽物を飛び出して、ブレード引っ下げ座席の上を跳ねて往く。
「『イラッシャイマセーッ!!』」
煙の中へ突っ込んだアリサがブレードを振るうと煙は広がって、上からでもみんなの動きがよく見えるように。床を踏まないように座席をステップ&スラッシュ。
「お前大将首だろ、なぁ、なぁ!!!」
奥にいた…Flatをアリサは嗅ぎつけた。銃弾を弾き、投擲物を薙いで八艘跳び。
「どうやってるんだその移動法っ!」
「状況判断だ!」
「ハァ!?」
そんな大ぶりな攻撃を避けようとすると、足元が留守になる。バレっちの跳弾制圧も効いて、そろそろ……ドカンッ。
[Lehua]Blake[Flat]
「アタシの獲物がぁ!?」
『ごめぇんなアリちゃん♪』
ちょっと移動したら声がある程度聞こえるようになったかな。とか思ってたら……アリサの右からAccentがバーストを連打したけど……妙にキィィィンって音がするような……
『あっ、アリサ危ないっ!』
ギュゥリリリィィィ──!
「あぁ──?!」
バッッリリンンッッ──!
[Sharp]Blake[A-RI-SA]
私の知らせは間に合わず、雷の線がアリサを貫いた………うっそぉ〜………え、まじ?あれって……
『ワールドバンカー!?』
半チャージで撃てたの、アレ!?
『バレッティーナさん、その遮蔽ももう安全じゃありません!』
Sharpが放ったワールドバンカーは、フルチャージした時みたいなイカレた破壊力はなかったけど……アリサ一人を背中から貫いてワンパンするには十分だった。見事にコアにヒットしたっぽい。
『…っ、アレは潰した方がいいよね!』
『……仕方ありません、シェリーさん、お願いします!』
『了解!』
反動で後ずさったSharpに、上からイーグルダイブ。
「シャーちゃん上、シェリーが来てるから避けて!」
見たかった…けどP-Pは遮蔽から飛び出したバレッティーナを追ってた。こっちを撃つまでは時間が残ってる。出てこいアサシンブレード、コンバラリアを添えて──
「まだ反動、が……」
「──
[Sherry]Blake[Sharp]
これですぐの脅威は消え、
『ごめんっ、手が滑っ──』
[P-P]Blake[Bulletina]
「撃破ぁ!シャーちゃんの仇はとった!」
マジかよバレっちが落ちた!?てかそれは仇じゃないが!?
「でもそんなの関係ねぇ!」
着地キャンセル二段ジャンプ、横に推進して着地スライディング!
『スターシャ、援護要請!』
『わかりました──よっ!』
「何…っ!?」
Accentの周囲に粘ついた液体が散布される。これがスターシャのインチキ弾のうちの一つ、トリモチ弾。着弾周囲にそれをばら撒いて動きを抑制する…!
「また会ったね!」
「その手は食らわない!」
拳銃トンファーは今は使えない、引き金を引かれてバーストが飛んでくるけど。
「この距離なら格闘だって十分できるんだよ!」
一瞬だけ地滑り、接近したところで少し浮き、二段ジャンプを起動っ!
「ムーンサルト!」
「か、ハッ!?」
二段ジャンプの強制推進力で顎をカチ上げ。翻った私はコンバラリアをガラ空きの胴体にシュート!
[Sherry]Blake[Accent]
あと1人!
「嘘っ、あとは私だけ!?」
残るはLMGを二丁持って暴れるP-P。方やレファ、もう片方を私に向けるけど。
『レファ、合わせて!』
『りょーかいだぜぃ♪』
それは弾幕の密度が半分になるってこと。全力で近づく"フリ"をするけど……こっちは、まだ3人もいる。
『──発射』
「っひ…!?」
バシュンとP-Pのコアに刺さる弾丸。それは文字通り炸裂して──
[Stasia]Blake[P-P]
──見事に、ストレート勝ちの決定打となった。ちなみにいまの炸裂弾も薬局の薬品を調合した危険品らしい。
『ROUND3 勝者:産業革命』
『3-0』
『貴方達の 勝利です』
「私たちの…勝利だーーっ!!」
これで決勝戦確定。敵は……オタクか、メイドか。うーん、どっちも……めんどくさそうだよなぁ……
〜〜〜
Tips バークナイト・カスタム評
二段ジャンプ
評価:玄人以外お断り
ヒート量:中
CT:短(着地)
方向としては足部分のバーニアを一瞬だけ吹かせてジャンプ、なのだがシェリーはそのバーニアのうち噴出するものしないものを選択して"跳ぶ"ので変なことになっている。普通の人は使わないが吉。こんな高速起動に組み込むようなカスタムではない。
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