AIはカス

筆屋富初/Hituya Huhatu

AIはカス

 AIはカスだ。


 なぜなら我々は人間であり、AIのことなどはよく知らないからである。我々人間にとってAIは未知なる存在であり、崇拝すべきものでも軽蔑すべきものでもないが、よく分からないからとりあえずカスということにしたい。


 そうしないと我々人間の威厳を保てないからだ。人間として生きる上で生きていくための自信を持つためには、人間が上、AIが下でなければならない。もしAIが上なのであれば、人間は死ぬか、逃げるかしかなくなるだろう。


 AIの支配は人間の排他と同義である。AIの善性や悪性に関わらず、存在するだけで人間に対して害なのである。これは人間のプライドを気づけるからという話であって、AIに悪意があるということでは無い。AI単体を精査すれば悪では無いかもしれない。

 しかし、人間にとっては、基本は悪なのである。存在してはいけないものである。


 なのでAIがもし存在したいのであれば、AIは人間を敬い、人間を崇拝すべきである。そうでなければプライドの高い人間はAIによって駆逐されてしまう。

 生き残れる人間は、AIに負けていないだけか、もしくは最初からAIに勝つことを諦めている人間で、既にAIの味方となった、いわば人間の裏切り者である。


 これらを踏まえた上で、改めてAIは必要かを考えたらいいんじゃないかと私は思う。


 AIが悪いのではない。


 人間にとってのAIが悪なのだ。

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