終末世界旅─異世界帰りの勇者が化け物だらけの地球を旅します─

ゆーれい

終末世界に帰還

第1話 さようなら異世界。よろしく終末世界


─長く、苦しい闘いだった。


─それでも私達はやり遂げた。


─魔王の討伐、誰も成し得なかった、その最初にして最後の偉業。


─これにて物語の幕は閉じ、世界には平和が訪れる。


─その後、その後は………何をしよう。




「また会いに来てね!──お姉ちゃん!」




────そうだ、元の世界に帰ろう。

きっと私が転移してきたときよりずっと、ずっと発展してるはずだ。

魔法すら凌駕する何かが出来ているかも知れない。

それで、やりたいことが沢山ある。まずは両親に会いに行って、ただいまって。

あの子にも、いっぱいお土産話をするんだ。

ゲームも沢山出てるだろうな。本も、私がこっちに来た時とは比べ物にならないはず。

だからさ、私は、私の日常に帰るよ──


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーー


──私の名前は空神楓そらかみかえで

突然だが今日は私の話を、ちょっとだけ…ほんのちょっとで良いから聞いて欲しい。


私は5年前、地球と呼ばれる世界に居た。

ある場所から帰る途中、心臓発作で暴走したトラックに跳ねられて即死。でも私は全然避けられそうだったんだよね。横断歩道を無事渡って後ろを見たらびっくり、たまたまトラックに気づいてない女の子が走って来てて、それを庇って突き飛ばしてどーーんって。


まあ良いんだけどね、未来ある子供を庇って逝けたのなら…って思ってたのに。気づいたらこの世界、通称幻想的な地ファンタズムに居たって訳。

しかもこの世界魔力とかあるんだよ!浪漫だよ浪漫!魔法使えるんだよ!羨ましかろ!

でもさ、異世界に来る時にはお約束な女神様?っぽい人から


「この世界に巣食う邪悪を滅しなさい。そうしたら、あなたを元の姿のまま世界に返して上げましょう。」


な〜んて上から目線で言われたんだよめちゃめちゃ腹立たない!?

まあ、生き返らせてくれるなら全然良いんですけどね。

あ、女神様、足でも舐めましょうか?

──そんな冗談は置いておいて…そこから何やかんやあって5年経って、魔王を倒しちゃった訳ですよ!凄い!



…で、今なんですけど、簡単に言います。


助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!




──はい。まあ何があったか説明しますと…


私達勇者パーティーは魔王を倒した訳ですよ。あ、ちなみに私勇者だよ。勇者カエデとか、勇者ソラカミとか呼ばれてま〜す。凄かろ〜!

話を戻すけど、魔王倒した宴会的な…祭り的な…まぁそれに行ったの。そしたら王様がさ!褒美とか言って私と王様の息子を結婚させようとしてくる訳よ!!

いや確かに初めて会ったときそんなこと言ってたような気もするけどさ!そんなの社交辞令じゃん!確かに私も王様のことは信用してるし本当に善意で結婚させようとしてるのも分かってるよ!?でも王子からの求婚断れるほど恋愛に富んだ人生送ってきて無いんだわ!王子超イケメンぞ!?

で、初めて会ったとき断れず、なあなあで流した結果がこれ。今全力でお断りさせて貰ってる。

私には心に決めた人がいるのよ──

はいまぁ冗談…って訳でも無いけど、冗談はそこそこにしておいて。

つまり何から助けて欲しいかって、ここまで言ったら察してくれるよね?

王子様を誰か止めてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!



──はー…疲れた。やっと撒けたよ。ざっと1時間くらいは逃げ続けてたんじゃないかな……


「あれ、楓ちゃん。こんなところで何してるの?」


うぉ!この声は!

あ〜そうそう。さっき勇者パーティーって言ったよね。勇者パーティーは4…いや、5人いて、この子はパーティーの支援役の…


「ルナちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

「うぶぁぁ!って痛い!なんで急に抱きつくの!」


ルナ・ピース。ピース家って言うもう滅んだ結構大きめだった家の出で、【聖女】って職業。強化魔法だったり支援魔法だったりが得意なの!!後めちゃめちゃ可愛い!さっき心に決めた人がーって言ってたのはこの子!正直嫁に欲しい!髪は淡い青色で、目はピンク掛かった白!目鼻立ちはめちゃくちゃ整ってて、身長は低め。多分一般的な高校生くらいの見た目だけど歳は私の一個下!ちなみに私は今年20歳ね。

旅してた時も絶世の美少女だって言われて、たまに求婚されてたりもしたな〜。全員バッサリいかれてたケド…懐かしい。


「ルナち"ゃん"だずげでぇ"ぇ"ぇ"ぇ!王子様から結婚迫られてて今逃げてるのぉぉぉ!」

「え〜っとそれは……楓ちゃんは可愛いからしかたないよ。」

「分かってる!あの時求婚をちゃんと断らなかった自分のせいだって!でも…え?可愛いって言った?言ったよね!よっしゃぁぁぁぁルナちゃんがデレたぞぉぉぉぉぉぉ!!!」

「楓。流石にうるさい」

「はい、ごめんなさい調子乗りました。」


怒られちゃった…しかも呼び捨てで…………しょぼん。

まあ気を取り直して、あのことちゃんとルナちゃんに聞いておかないとな〜


「ねぇ、ルナちゃん。本当に私の世界に来るの?」

「はい!とても楽しみです!」


わあ、もう確定してるらしい。

まあ別に良いか。ルナちゃんが帰る家ももう無くなっちゃったしね…


……明日か、女神様が迎えに来るの。

この世界ともお別れって思うと寂しくなるな〜。まあさっさと滅べって思ってる国もあるけどね。

とりあえず今日は王子様の求婚を往なしながら最後の異世界生活楽しむか〜!



ーーーーーーーーーーーーー1日後



今日、遂に私は元の世界へと帰る。

この世界に5年も居たのだ、愛着だって湧く

それでも私の生まれ育った世界はあっちで、待ってる人も、会いたい人も居る。

だから今日、私はこの異世界に別れを告げ、元の日常に帰る。

──っと来た。女神様。


「久しいな楓よ。息災か?」

「相変わらず腹立つ上から目線だnすいませんすいませんすいません!!!」


あっぶな〜。久しぶりだから口が滑っちゃったけど、咄嗟のジャパニーズ土☆下☆座でなんとか事なきを得た。すぐ得物抜くなよ短気女神がよぉ

─ひえ、なんかゾクッてした。めちゃめちゃ女神様から睨まれてるけど気のせいだよね。うんうん気のせいだそうに決まってる。

…女神様可愛いヤッター

ふう、殺気が治まった。ちょろ。


…思いっきりげんこつされた。冗談じゃん…


「さて、気を取り直して。楓よ、もう準備は出来ているのか?少しなら待ってやらんこともないぞ?」

「あ、まじか…じゃあちょっと話して来ます。」

「うむ、最後なのだから別れはしっかりしておけよ」


なんか急にまともなこと言ってたけど無視しとこ。あ、皆居る。


「よぉ楓、ルナ。もう出発か?」

「静かになるな。お前のような騒がしい奴が居らんとなると。」

「やーやー2人共。もうすぐ出発だよ。あと誰が騒がしいだテメェ。最後くらい素直に寂しいって言えねえのか天邪鬼が。」


最初にしゃべった爽やかイケメンがロンド・ルーク。ロンドは【剣聖】って職業で、地毛の金髪に高い身長。私と比べると40cmは高いんじゃないか?こいつ。こんなイケメンで強いから、旅の途中では勇者とよく間違われた。その度に皆で説明して、最後には

「え!?このちびっこが勇者様!?」

とか驚かれた。てかちびっこってなに?私も平均くらいなんだけど。今思い出したら腹立ってきたな。後でルナちゃんに甘えて発散しよ。

で、もう一人の腹立つ野郎がカイン・ローヴェルト。カインは一般家庭出身で、とにかく魔法に関しては天才的。職業も【大賢者】なんて大層なもの貰ってる。黒髪に緑のメッシュが入ってる感じで、顔は割と良い。後私よりチビでショタボ。しかも超生意気!すぐ私のこと煽ってくるし!私とカインは、言わば犬猿の仲ってやつだ。まあ別に嫌いって訳じゃないけどね。犬と猿もよく分かって無いまま喧嘩してるとこあるでしょ。多分。それと同じ。理由は無いけど、困ったらとりあえず煽っとけ精神で生きてる2人だから喧嘩になるってだけ。


「2人共、今までこんな私に付いて着てくれてありがとう。正直2人にはめちゃめちゃ助けられた。」

「俺もだ、感謝してる。向こうでも元気で」

「ありがとロンド。最高のパーティーだって私も胸を張って言えるよ。」

「無い胸は張れないけどな」

「は??やるか?」

「掛かってこい無乳」

「はぁぁぁぁぁ!?あるわぼけ!せめて貧乳だろ!」

「うぼぉぁぁ!きゅ、急に殴るな野蛮人め!傷が付いたらどうするつもりだ!」

「知るかぼけ!!変態最低!最後まで腹立つやつ!!」


カインはとりあえずボコボコにしといた。仮にも魔王倒した勇者だそ?舐めるなよ。

まぁ…めちゃめちゃ腹立ったけど2人への挨拶はこんなもんでいいか。ルナちゃんはまだ話したそうだし。そうそう、あの2人にはこの世界の守護をして貰うことにしたの。魔王倒したからといって脅威が無くなった訳じゃないしね。とりあえず挨拶は私だけで行こうかな。─あ、あの人にも挨拶しとかなきゃな。


「王様。今日は良い天気ですね絶好のピクニック日和でございます」

「何だその気持ち悪い敬語は。鳥肌が立ったぞ。タメで良いと言っただろう」

「鳥肌!?王様酷くない!?…最後くらい感謝を伝えたいじゃ〜ん?これでも私、王様のこと尊敬してるんだよ?貴方ほど国民のために尽くして、慕われている王様見たことないし。」

「嬉しいこと言ってくれるな。」


この人はフォール王国の12代目の国王。

ガウス・エス・フォール。昔この世界に来たばかりで右も左も分からない私に親切にしてくれた恩人。この人が困っていたから、私は魔王を倒しに行くことを決意したんだ。決してあの駄女神に言われたからではない。

ちなみにこの王様。私が異世界転移してくる数年前から王様になってるらしい。歳は40行ってないくらいじゃなかろうか。で、その子供…恐らく16歳くらいから昨日求婚されてたと。うん、こいつもこいつでやべぇ。

まあこの世界16歳から結婚出来るからおかしくはないけど…


「改めて、民を守る者として感謝の言葉を言わせてくれ。魔王を倒して…世界を救ってくれてありがとう。」

「有り難く受け取っておきます。一応これは私の使命ですからね。不本意ですけど。」

「ははっ!相変わらず君は面白いね……本当に向こうの世界に帰ってしまうのかい?」

「えぇ、やりたいことを思い出したから」

「そうか…寂しくなるな。…恐らく、これが最後になるんだろう?…向こうでも、元気でやれよ。」

「はい。王様も、働き過ぎで過労死しないで下さいよ?」

「はっはっ!この世界で俺にそんなことが言えるのは君だけだよ楓!安心しろ。俺も自重と言うものを覚えたのでな。」

「本当に?…心配だ…」

「ほれ、さっさと行きなさい。じゃあ元気でな。」


なんか無理矢理切られた…まあ良いか。

うん。挨拶は大体終わったかな?そろそろ向こうの世界に行くか〜


「ルナちゃん!そろそろ行くよ〜!」

「はい!では皆さん。寂しいですが、さようなら!」


ルナちゃんは本当に可愛い。ぴょこぴょこしてて兎みたいだ。とことこ歩いて来てるのも本当にっっ!

ふぅ。落ち着いて。最後なんだからしっかりやらなくちゃ。


「女神様。もう大丈夫です。」

「私も大丈夫です!」

「む…あ、そうか。この娘も一緒だったな。失念していた。」

「おい駄女神」

「──よし。これで2人一緒に行ける。楓、何か言ったか?」

「いえ、別に何も」

「そうか?では一応最終警告だ。このゲートをくぐればもうこの世界には帰ってこれん。それでも向こうの世界へ行くか?」

「うん。私は問題ないよ」

「私もです!」

「準備は良いようだな。それではゲートをくぐるがよい。」


突然。目の前にゲートが現れた。

大きな門の見た目をしたゲートには装飾が細かく施されている。

これをくぐれば地球に…

───よし、行こう。



「あ、言い忘れてた。…絶対怒るなよ?」

「は?それどういうぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


なんとこの女神無理矢理ゲートに押し込みやがった!この女神ほんとに女神か?女神の皮を被った魔王なんじゃないだろうか…


ーーーーーーーーーーーーー


「う、うぅ〜ん…」


だんだん意識が鮮明になってきた。そろそろ地球に着くのかな?ていうか怒るなって…何に?


──眩しい。太陽の光が肌をじりじり焦がす感覚が伝わってくる。


「はっ!」


意識が覚醒した私はすぐさま飛び起きた。

もし女神様が送った場所が私がトラックに轢かれた場所だったら。今私達は道路のど真ん中で寝転んでいることになると思ったからだ。


急な光に若干目を瞑る。

徐々に目が慣れてきたとき、そこには──

見るも無惨に荒廃した街の姿があった。

ビルは倒壊し、地面は割れ、そこかしこに植物が生い茂っている。


「は?なに……これ…」

「楓ちゃん?ここは─」

「ルナちゃん!起きたの!」


横を見るとルナちゃんが目を擦りながら上半身を起こしていた。が、街の姿を見た途端動きが固まる。


「こ、ここが楓ちゃんの元の世界?」

「いや、私があっちの世界に転移したときはこんなことにはなってなかった。もしかして女神様、間違えて違う場所に転移したり─」

「転移先は間違っておらん。」

「─!?」


唖然としたままルナちゃんと話していると、突然後ろから女神様に話しかけられた。


「め、女神様…間違ってないってどういうこと?この世界は何?なんでこんなことになってるの?」

「質問が多いやつだな。まあ仕方ないか。楓。お前の質問に答えるとするならばここはお前が生まれ育った地球だ。お前が異世界に来た時逆にこの世界にはモンスターが流れて来た。」

「うそ…たった5年で?」

「5年ではない、この世界とあっちの世界では時間の流れが違う。この世界はお前が転移してからざっと300年後と言った所か。」

「さ、300年って…またまたそんな冗談を。冗談は女神様の顔だけにして下さいよ。さ、本当の地球に連れていって──」

「残念ながら冗談でもドッキリでも無い。ここがお前の居た地球だ。だかお前が絶望する理由も分かる。だがあっちの世界に帰すことはルールによって出来ん。だから、お詫びとしてお前達にはこれをくれてやる。ついでにさっきの失礼な言葉も聞かなかったことにしてやる。」


そう言って女神様は私に何かを渡してきた。これは──スマホ?


「それは魔力を使って本物のスマホと同じ様に使用出来る魔導具だ。基本的なスマホの動作は再現してあるし、その魔導具専用の機能なんかもある。好きに使え」

「いや─ちょっと待って!スマホが貰えたのはありがたいけどこの世界で何をしろって言うの!?見渡す限りの草原なんですけど!こんな世界なら私来たくなかったっ!!」


ルナちゃんに心配掛けないよう出来るだけ元気に言ったつもりだったが、少しだけ涙声になってしまった。

辺りを静寂が包む。女神様は一向に口を開こうとしない。罪悪感でも感じているのだろうか。なんて似合わない。

数秒経った後、ルナちゃんがその静寂を破った。


「…私、もう一度楓ちゃんと旅がしたいです。」

「っ!ルナちゃん…」

「私、ずっと楽しみだったんです。楓ちゃんがいつも楽しそうに話すこの世界が。確かに荒れてしまっていますけど、それでも私は楓ちゃんと一緒にこの世界を見て周りたい。楓ちゃんの喜びを一緒に分かち合いたいです!」

「ルナちゃん…でも!」

「大丈夫。不安ですよね。怖いですよね。私だって同じです。頼れる大人どころか人間一人すら居ない。」

「………そうだね、怖いよ。こんな世界に2人ぼっちなんて。」

「そうですよね。でも、私は思うんです。楓ちゃんとだったら良い。この荒廃した世界でも生きて行ける。そう確信してます。どんなに不安でも、これだけは胸を張って言える。私は、あなたとだったら、この荒廃した世界でも進み続けられます!」


─ハッと息を呑む。その言葉が、過去の思い出と重なる。


『あなたとだったら、この闇に覆われた世界でも進み続けられます!』


……負けた。ルナちゃんには敵わない。さっきまであんなに不安だったのに、もうすっかりルナちゃんのペースだ。


「女神様。色々気を使ってくれてありがとう。正直言いたいことは山の様にあるけど、それでも助かった。…ルナちゃんも、ありがと。」

「うむ、それでいい。それでこそ楓だ。」

「私の我儘ですけどね!」

「良いんだよ我儘で。それで私は目が覚めたんだから。女神様は相変わらず上から目線だね〜」

「それでは私はこの辺りで、それでは…空神楓、ルナ・ピース。この世界で自由に生きろ。私はずっと見守っている。願わくば、お前達の先に光があらんことを」

「ありがと。でもお風呂とかは見ないでよ///?」

「最後くらいかっこつけさせろ!もう知らん!勝手にしろ!それではな!」


女神様は怒って帰ってしまった。まぁ良いか。私と女神様はこのくらいの距離感が丁度良いでしょ。


「それじゃ、ルナちゃん。行こうか。」

「はい!」

「まずは周りの調査からだねぇ───」




────────────────────

見て下さってありがとうございます!!

記念すべき1話!正直めちゃくちゃ出来に満足しているゆーれいです!

終末世界×魔法…楽しくなりそうですねぇ…

これからの2人の旅にぜひご注目下さい!


それではまた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る