第11話 予想外

碧央は、平手打ちされた頬を赤くして

次の講義を聞きに行くと、ギリギリの時間だった。

端っこの空いてる席になった。


後頭部をボリボリとかいて、バックからノートを取り出すと真横には結愛の姿があった。


結愛は、目を大きく丸くして少しずつ左側に小刻みに移動する。


「逃げなくていいし、そこにいろよ」

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