転生の代償

@Laimmu

転生の代償


突然ですが 転生 について知っていますか?

そう 人が死んだりした後に別の世界に飛ばされるあれです。転生の本質は生物が肉体的死を迎えた後にあるそうです。

今では、実に様々な漫画やアニメでこの転生と言うジャンルがある訳です。


この転生から想像できる物。

まぁ 異世界ですよね。

この地球という世界とは全く持って別の異なる世界それこそ異世界。

異世界に行くにあたって 転生 もしくは召喚なんて手段もあります。


考えれば分かりますが

異世界に行きたいと言っても勿論行けないですよね。だって転生は突然死んでしまって行くものなので

望んでは転生出来ないでしょう。

これを読んでいる君 どれだけ転生したいからと言ってトラックに突っ込んだりしてはいけません。赤い猫妖怪のように。


召喚に関しては一方的ですよね。突然足元に魔法陣なんか出てきて 気づいたら異世界だった みたいに主人公は言うんですよ。国境のトンネルの先が雪国だったように 通学路の先は異世界だった訳ですね。

召喚はどちらかと言えば高校生に多かったりします。私が異世界側の人間だったら

まぁおじさんより お兄さんの方が頼もしいし欲しいです。一方 転生は年齢層が幅広い感じがします。


転生と言っても物凄いジャンルがありますよね。

何故こうなったのか。シンプルに言うと増えすぎたからです。今期アニメ一覧なんかを見ても高確率で 転生作品があるでしょう。

転生は人気があるジャンルです。だから好んで作られます。そうやってどんどん増加するから ありきたりな内容になって行く訳です。

実際小説として描かれる転生作品から 漫画化 アニメ化しているものは氷山の一角だと思います。

捻って捻ってストーリーを構成しないと この作品あれと似てない? ってなってしまう。

だから ジャンルが増えて行く。

転生したら 人間では無かったというパターンもその一つ。人間から転生したのに 人間以外に生まれ変わる。

モンスターや武器や まぁ色々。

あとありがちなのはやはり チートキャラ要素。

人間世界では平凡だったのに、異世界に転生したら めっちゃ強いスキルや武器を入手して最強!

自分に舐めてかかる敵キャラをフルボッコに!

まぁ 見てて気持ちいですよね。

チートスキル持ってるくせに戦わない主人公もいます。

この世界の転生作品で出てきたスキルの合計ってどれぐらいになるんでしょうか。

あと スキル名や武器名 あれも無駄にカッコいいですよね。勿論いい意味ですよ。厨二心くすぐる様なスキルが一体幾つ存在するのか。

他には悪役令嬢に転生なんかも多いです。


でも 一つ腑に落ちないのは転生しても現実世界に戻って来れるパターンです。最初に言った様に生物が肉体的死を迎えた後が転生の本質なのに 帰れたらそれは転生と言って良いんでしょうか..。それは置いておくとして

この様な感じで一括りに転生と言っても数え切れないほどの細かいジャンルに分かれます。


例外はあっても

転生すればほとんど容姿が美男美女になります。

イケメンですよイケメン。

後は可愛かったりイケメンだったりする優秀な仲間が出来ます。主人公が強ければ仲間は大体強い。

主人公が弱くても仲間は大体強い。

強い主人公と弱い仲間ってのもありです。

どちらも弱いと言うのが好きな人もいるかも。


転生について分かってきましたか?

要するに 死んだりして転生してスローライフや冒険譚が主軸となってきます。

ただの生活だとつまらなくなるから

主人公や仲間が死にかけたりしてピンチ!と言う場面が入ったりします。バッドエンドで終わる物は少ないですよね。

見ていて楽しいジャンルが好まれます。


さてここまでの話を聞く限り

転生ってメリットしか無くない?ってなります。

私も最初は当然の様にそう思ってました。

しかしそれは 物語が完結するまでの話です。

ボスを倒すのでも なんでもいい 目的を達成するまではそれは楽しい冒険が待っているだろう。


さっきのジャンルの中に 人間以外に転生とチートキャラに転生と言うジャンルを紹介しました。チートキャラの中にはそのスキルの効果から 死なない

と言うものがあったりします。

一見 いい言葉の様に聞こえる不死身ですが

捉え方を変えれば


死ぬ事が出来ないんです。


人間以外に転生すれば 著しく寿命が長い もしくは寿命が無いパターンがあります。

千年でも一万年でも生きると考えれば 転生とは怖いと思いませんか?

目的を達成して物語が終結しても 貴方は一生この異世界に生き続けます。

四百年 五百年ならまだ楽しいかもしれない。

しかし長い年月から見れば それらすらほんの一部なんです。

最強であり続けても もうボスはいません。

いくら美男美女に囲まれる生活でも飽きてくるでしょう。

敵は狩尽くして平和な世界に一生行き続けるのは私なら嫌です。


これらと今の生活を天秤にかけたら 今の方がいいと思いませんか?

勿論転生しても人間だったりで 生涯に幕を閉じる事をできる確率もありますが

死ねない確率も少なからずある事を考えれば転生のデメリットがある事が分かります。


どうですか?転生したいですか?

もう一度言いますが転生したくても赤い猫妖怪の様にトラックに突っ込んじゃダメですからね。あれは到底トラックと争ってる様に見えません。


さっきも言いましたが 転生とは望んで出来るものでは無いので、転生しちゃったらデメリットも受け入れなければなりません。

今から千年分ぐらい何するか考えておいた方が良いと思います。


でもただ一つそのデメリットを解消する方法がある。

無理矢理主人公を現実世界へ引き戻すと言う手段。

何故に無理矢理なのか。

召喚は現実世界の人がそのままの状態で異世界へ来る。

だからそのままの状態で戻る事が出来る可能性がある。

一方転生はあらかじめ述べた様に大体死んでから来るんです。

もう現実世界に体が無いんですよ。

せいぜい戻れてもお墓でしょう 魂は異世界から戻ってきてもそこには遺骨しかありません。異世界から戻ってきたら骨ライフ 新ジャンルとしては良いかもしれませんね。

だから転生からの現実世界へ戻るというのは あまり現実的な事では無い訳です。



さて今回は転生にはメリットばかりじゃ無い と言う事をお伝えしました。

転生したら浮かれてないで、自分は死ぬことが出来るのか確認してください。

これから先も転生というジャンルは発展すると思います。新鮮で斬新な新ジャンルを開拓する人がどんどん増加していけば、比例して面白い作品も増加して行くので楽しみですね。

あと これから転生のストーリーを作りたい人へ主人公の未来は大切に!

不老不死の登場人物に向けて

幸せに暮らしましたとさ なんて感じの締め方をして 命を異世界に縛りつけたままには

しないで下さいね。














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