限界30代、寝ぼけ眼で「なにものでもない自分」を探す

付き合ってないのにフラレるのが怖い

「自分への投資は裏切らないけど、他人への投資は関係がうまくいかないとゼロになる」

離婚した男の人の記事でした。離婚相手からキスも拒否される日々のあと、資産分配が終わったあとに出た言葉です。だから、今の彼女と過ごしている間も勉強や趣味の時間は確保したいという。

僕、離婚したことないんですけど、この気持ちものすごくわかるんですよね。その時間とお金でなにか出来ることがあったのではないかって気持ちに囚われそうで。

今まで何人かお付き合いしたけど、最初から向こうの気持ちがこっちに向いてないのが何となく分かったから全力では行けなかったんですよね。「これ、終わったらこのお金と時間なんにもなくなるな」って。

友達は良いんです。一緒にいる時間が何より楽しいし、多く払ってもすべてこっちが負担することはないから。損得無しで昔から長い時間をかけて培った対等な関係だから。

でも、大人の彼氏彼女の関係ってやっぱりちょっと違うじゃないですか。出会って数回しかない期間。５回も遊んでくれる人はいないですよ。アプリで出会う女性は見切りつけるの本当に早い。

年下と付き合っていたからかもしれないけど、やっぱり男の人の方が負担が大きい。それを許容出来るのが侠気（おとこぎ）って言うのかもしれないんですけど、僕にはないんです、そんなもの。

僕は両親の離婚を目の当たりにしているから「一生うまくいく人の方が少ないのではないか」と思っています。まず、初めて付き合ってそのまま一生添い遂げたって人少ないじゃないですか。みんな大体別れてる。何回も恋愛を繰り返した後の夫婦でもそう。だから、相手が僕のことを途中で見限る可能性が高いと思ってしまう。

悪いことにほぼ恋愛経験もないので、余計に怖い。好きな人に迫られたこともないし、振り向かせたこともない。「好かれたことがない」という恐怖感をもって女性に向き合ってる。ましてや結婚相手として見られるこの年齢でだ。

そういう卑屈さが悪いのは分かってる。性格の問題もあるし、アダルトチルドレンの問題でもある。

小学生のとき、両親が喧嘩して母親が家を出ていくときがあった。親父は家庭内別居していてほぼ育児はしてなかったので『一人しかいない母親がいなくなるかもしれない』と強く思ったあの不安は忘れられない。「私が死んだ後はしっかりしないといけない」と言われて『死ぬなんて言わないで』と言えなかったあの気持ちも覚えている。

端的に言うとマザコンなんだ。卒業できていないんだ。一人で何不自由なく暮らせるけど、独り立ちはできていないんですよ。安心できる存在にひたすら甘えていたかったんだと思う。かつての僕は。

だから、僕はこの見捨てられ不安を克服しないかぎり女性と対等な関係を築くことはできないし、こうなってしまっている以上、安定剤として勉強や趣味の時間は必須なんです。彼女にすべてを捧げるってのは僕には無理だと思う。

犬が好きなのはここにある。犬は裏切らないから。どんな僕だろうが好きになった分だけ好きを返してくれるから。だから全力で愛してあげられる。でも、どれだけ好きでも人相手だとままならないことが多かった。

友達に言われたんです。「最初に自分の時間が欲しいって言ってそれを受け入れてくれる人じゃないとダメだよ。どれだけ可愛くても『私にすべてを捧げて』というワガママ姫をあなたは御しきれないし、確実に潰れるから」

その通りだと思います。よく見てくれている。

だから、冒頭の言葉はすごく響いた。こう考える人もいるんだと安心しました。

ただ、この見捨てられ不安、克服した方。教えて下さい。

なにをどうしました？