第五章 バレンタイン事変(3)
2月14日(土)11時 バレンタインの日
平均4.6度、最高気温7.7度、外は極寒。いよいよ迎えたバレンタインの日。「ダイアナ」を除く5人の女子(「清子」「ミュゼット」「ハンナ」「杏璃」「和子」)は愛する人にチョコを贈るべく河川敷に向けて出発した。
一方女子からチョコを受け取る側の男子達(「雅史」「健太」)は「仁雄」同伴のもと一足先に河川敷で待ち合わせをしていた。「ハイペリオン」も。
「(雅史:)杏璃のチョコ、楽しみだね。ん?男達。」
「(健太:)杏璃ちゃんのチョコ、早く食べたいな。」
「(増田:)まあ待て。(俺の
「(ハイペリオン:)御主人様直々の命令でキャプテンを護衛しに来たぜ。俺の誕生日だがバースデイパーティは20時からだし、その間は暇だから、女子のチョコがどんなものか見てみたいぜ。」
「(雅史:)早く来ないかな、姐さんと杏璃のチョコ。」
「(増田:)部下2人とハンナのチョコ...。」
「(ハイペリオン:)色黒女のチョコが気になるよな?」
「(健太:)ミュゼットはちょっと...お好み焼きモドキの話を思い出すだけでぞっとする...。」
「(雅史:)そうかな?お好み焼きみたいな見た目になろうとも、おいしいところは変わらないからね。ミュゼットのチョコも楽しみ。」
早く来るか遅く来るか、ドキドキしながら待つ男子組である。
その頃「ラファエル」は...。
「(ラファエル:)できる
まずは1人目の女子「遠藤麗下」から。
「(ラファエル:)君は確か、レベッカ役の女か。」
「(麗下:)...あ、バレンタインチョコのこと?作ってないけど買ってあるものならあるよ。ほしい?」
「(ラファエル:)君の持っているチョコと引き換えに花1本あげよう。」
花1本と引き換えに1個目のチョコを手に入れる。次は2人目の女子「中川魄子」、帰宅部(えた☆そな部)の幹部に花1本をあげるとはいかに?
「(魄子:)...あ、友チョコくらいなら...。」
「(ラファエル:)先日ご苦労。約束のとびっきりの花束だ、受け取れ。」
「(魄子:)4分の1とはいえ、この数はちょっと...。この花束は愛する妹(生徒会だけど)のためじゃないの?」
「(ラファエル:)...あ。いかんいかん、俺としたことか。花1本で勘弁しなさい。」
交換によってまたチョコを入手して、次の3人目の女子「ゾーイ・エンジェル」に会う。
「(ラファエル:)先日ご苦労。君の活躍のおかげで雅史の女友人は無事であったぞ。ほれ、感謝の印だ。」
「(ゾーイ:)花1本だ、ありがとう。お返しとして、チョコあげる。」
4人目の女子「穂村アツコ」は第二章以来の登場である。さて、どう反応するのか。
「(アツコ:)久々の登場じゃのう。おぬし、バレンタインチョコが欲しいって顔じゃろう。欲しけりゃくれてやるけぇ。」
「(ラファエル:)...花1本差し上げるとするか。」
5人目の女子「北村マルティナ」、彼女は生徒会会計だ。今月により発動したバレンタイン禁止令の最中で、生徒会相手にどうするのか。
「(北村:)バレンタインチョコ没収ご苦労。」
「(ラファエル:)俺はレディースに物を交換したまでだ。どうだ、花1本いるか?」
「(北村:)別に構わないけど、チョコはあげないよ。それも生徒会の義務なのでね。...ここだけの話だけど、会長には許嫁ががいるらしい。なのに、バレンタイン禁止を名目に街中のバレンタインチョコを巻き上げるとはどうなのよ?」
「(ラファエル:)...なんとなく察しが付く。ンフッ、動木のことだろう。チョコを巻き上げといて、何が目的かは俺にはわからん。とりあえず、務めしっかりな。」
「(北村:)...あ、うん。」
花1本贈るもチョコは貰えず。お互い自分の務めを果たすべく、それぞれ後にした。レディースのチョコを求めて河川敷へ向かう途中で女子5人とバッタリ会う。
「(清子:)ら、ラファエルさん!?あいにくですがわたくしらは雅史さん男子たちにチョコをあげるつもりですので...。」
「(ラファエル:)...風紀委員か、ちょうどいい。今レディースのいる河川敷へ向かってるところだ。花はのちほど贈るとして...妹ダイアナはどうしたのだ?」
「(清子:)ダイアナさんのことでしたら、ケーキらしきものを作ってるらしいようです。夕方までお預けらしいとのことですの。」
「(ラファエル:)そうか。何も言うことはあるまい、雅史が待ってるんだ。早急に行くぞ。」
「(清子:)ええ。雅史さんが待ちくたびれる前に急ぎましょう。」
「雅史」が待ちわびているだろうとササッと歩き、12時ちょうど河川敷に到着した。
「(雅史:)あ、女子たちだ。待ってたよ。待ちくたびれて腹ペコだよ。あ、ラファエルも一緒なんだ。」
「(清子:)雅史さんと男子の皆さん、お待たせ。チョコの前にまずは昼食を御馳走いたします。」
河川敷で昼食、食後はチョコ前提でランチボックスを持参したとのこと。
「(雅史:)おお?どんなランチボックスかな?」
「(清子:)タクアン入り揚げ握り10個、お昼のランチボックスそのものはハンナさんの提案であり、奇妙な創作料理ですの。」
「(ハンナ:)そう、
「(健太:)胃もたれしそうなおにぎり...。」
「(雅史:)姐さん、胃もたれ的にカレーライスパウダー握りとかないの??」
「(ハンナ:)清子さんの家にカレーパウダーのような調味料はない。炊飯器の残り米のほか、ダイアナさんが使い残した小麦粉と卵、冷蔵庫の中の食材を使って調理しただけ。」
「(清子:)食材が少なくて悪かったですの。」
「(ミュゼット:)私よりマシだと思って味わってよ。」
「(雅史:)ではチョコの前にいただこう。」
皆10人はハンナの手料理をいただくことにする。見ての通り、揚げおにぎりそのままであった。
「(健太:)変な味...本当にタクアン入ってるし。」
「(ハンナ:)なかなか面白いオニギリでしょう?」
「(増田:)...相変わらずの手料理。」
「(和子:)ま、まあ、食後はこの四角いチョコでお口直しですよ委員長さん。」
「(雅史:)姐さんの手料理はとても最高だね。」
「(健太:)飲み物ない?変な揚げ物食べて、口の中がカラッカラだけど。」
「(清子:)みかんジュースと紙カップを用意しておきましたので、飲みたいならどうぞお使いくださいませ。」
「(健太:)なんだ、おかっぱ風紀委員にしては用意がいいじゃん。」
「(ハイペリオン:)それはそれとして、ダイアナはいずこ?」
「(ラファエル:)風紀委員によると、ここには来ない。ハイペリオンならわかってるだろう、バースデイケーキに集中すべくバレンタインチョコやらなぞ作ってる暇はないそうだ。ダイアナのチョコはナシということだ。」
「(ハイペリオン:)...Too bad......なんてね、20時にバースデイパーティあるじゃないですか御主人様。ケーキに限らずチョコを作ってるはずですぜ。」
「(ラファエル:)...ダイアナのことだ、使い残した小麦粉や卵のように余分なチョコがあるだろう。ま、今はレディースのチョコを食しようではないか。」
「(ハイペリオン:)...それはそうだが、御主人様の手にある袋は何です?もしや、俺たちの知らないところで身内以外の他の女から貰ったり?」
「(ラファエル:)...それは、その...ま、そんなに気になることか?とにかくだ、袋以外のチョコを。」
「(雅史:)そうそう、僕はもう食べきったんで早く女子のチョコを。」
「(ミュゼット:)じゃあまずは私のチョコからいくよ。ジャア・マズだけに。」
まずは「ミュゼット」の壊滅的なお菓子第二弾「出来の悪いヘナチョコ」を皆で食することになった。
「(ミュゼット:)お味のほうはどう...かな?」
「(ハイペリオン:)...ぐぁ、このチョコマズいぜ。まずまずっていうレベルじゃないな。」
「(ラファエル:)なんとも思えんほど、ひどい味だ。」
「(健太:)お好み焼きモドキよりマシともいえる...杏璃ちゃん、チョコお☆ね☆が☆い。」
「(杏璃:)...あたしのチョコ欲しいですか?」
「(健太:)ミュゼットのチョコは期待通りだったしもぅ、お菓子作り上手な杏璃ちゃんならおいしく食べられる気がするので。」
「(杏璃:)...雅史くんと健太くんの分です。どうぞ。」
「(健太:)わぁい杏璃ちゃんのモノクロチョコだぁ〜!![齧る音]最高だよ杏璃ちゃん、誰よりもおいちい!!」
「(雅史:)おっおっ、口直しにちょうどいい。[モノクロチョコを口にする]やっぱ杏璃のチョコはおいしいね。」
「(杏璃:)...それはなによりです。作った甲斐がありました。」
「(ミュゼット:)私のチョコはどうよ?委員長さん??」
「(増田:)...たかが知れてる。」
「(ミュゼット:)褒め言葉どうも...。」
「(和子:)ほら、わたしの四角いチョコでお口直しですよ。」
「(ハンナ:)ヨシオくん、このパルシュキを。」
「(雅史:)あっ、姐さんのパルシュキいただき〜。[カリッカリッ]うんめ〜!!姐さんのお菓子最高!!」
「(ハンナ:)雅史くんの喜ぶ顔が微笑ましい。満足していただけて嬉しい。」
「(杏璃:)あ...。雅史くんって、姐さんが一番好きなのですね。でも、それはどうかはわかりません。」
「雅史」本人にとって一番好きな女は「ハンナ」、つまり「雅史」が「ハンナ」にゾッコン惚れ込んでいる。体育祭、文化祭での反応も合点がつく。
「(杏璃:)おかっぱ風紀委員によって打ち砕かれます...。」
「杏璃」はわかっていた。「清子」のチョコで彼を魅了するということ。
「(清子:)わたくしの番ですの。皆さん、お召し上がりくださいませ。」
「(雅史:)清子のチョコかな、どれどれ...。...?これは...。」
「雅史」の反応は期待通り。彼女のチョコを口にした時、すごい考えてるほど。
「(雅史:)...こんなにおいしいチョコは初めて...。」
「(健太:)うっそぉ~、どれどれ食わせて。[口にする]...みかんチョコそのものの味...。」
「(杏璃:)そう、これがおかっぱ風紀委員のチョコの隠し味です。」
「(ラファエル:)俺にも食わせろ。[口にする]...!!ショコラティエールのチョコとはわけが違う...。」
「(ハイペリオン:)どれどれ...?[口にする]...ま、まず、まずまずだぜ。」
「(増田:)な...?俺にも一口。[口にする]...さすがは俺の可愛い部下、ショコラティエールに負けず劣らずの上出来だ。」
「(ハンナ:)そう、それが青春というものよ。雅史くん、私を好きになるより杏璃さんと清子さんを好きになってあげて。」
「(雅史:)...これほどおいしいとは驚いた。2人とも、こんなにおいしいチョコありがとう。最高だよ、好きになっちゃう。」
「(杏璃:)ま、待ってください...。いきなりすぎて何が何だか...。」
「(清子:)...わたくしを好きになってくれました。これはもう感謝しかありません。」
「(ハイペリオン:)おお!?もしや、ラブラブ!?」
「(健太:)待ってよ!!杏璃ちゃんは僕が!!」
「(雅史:)ま、まあそう急かさないでよ。カップル成立は学園卒業まで保留にしておこうよ。」
「(清子:)...それもそうですね。では杏璃さん、お互いどちらが雅史さんの恋人にふさわしいのか競いましょう!!」
「(杏璃:)臨むところです。好敵手としてあんたには渡しませんから!!」
「(健太:)やだな...おかっぱ風紀委員と付き合うのはごめんだよ。」
「(雅史:)どうやら杏璃の良きライバルができたようだし、よし。腹ごなしにみんなでサッカーやろうよ!!10人だから5対5でいくよ。」
「(ハンナ:)私は見守るだけで十分。運動する柄じゃないので。」
「(ラファエル:)雅史はハンナとともに見守れ。女同士の喧嘩はたまったものではないからな...。」
「(雅史:)そうだね...。2人ともケンカはよして、仲良く遊んでいってよね!!」
ゴールキーパー「ラファエル(清子T)」「仁雄(杏璃T)」、ミッドフィルダー「ミュゼット(清子T)」「和子(杏璃T)」、ディフェンダー「ハイペリオン(清子T)」「健太(杏璃T)」、フォワード「清子(清子T)」「杏璃(杏璃T)」っと、2チームに分かれて、それぞれのポジションにつき、日没まで時間いっぱいサッカーする8人。「雅史」と「ハンナ」は揃ってその8人を見守る。「杏璃」のシュートに対して「ラファエル」は能力で「時空の壁」よろしく時間を止めてパンチング、「清子」は強烈なシュートを放つするも風紀委員長「仁雄」の味気のないキャッチで止められる。「健太」の「どすこいパヴィース」、「ミュゼット」の「ザ・タワー」、「ハイペリオン」のトリッキーな動き、繰り広げられる攻防。前回のような敵が現れないまま日が暮れる...。空が暗くなる前に試合はここまでにして、皆揃って住宅街まで移動した。
「(雅史:)みんなの遊んでいる姿を見て最高によかったよ。2人ともいい試合だったね。」
「(ハンナ:)また次の機会に会いましょう。」
「(清子:)...杏璃さん、今回は引き分けに終わりましたが次は負けませんので。」
「(杏璃:)...あたしは、おかっぱ風紀委員の事を誤解していました。...だからと言って譲る気はありません。それまでは...お互いに切磋琢磨していきましょう。ではまた明日学園で。」
またの機会で集まって遊ぼうと言い、この場を後にした。皆はそれぞれの自宅に帰っていく。
【グッドウィン号室】
部屋を綺麗に整え、バースデイパーティの準備をしている「ダイアナ」。オンボロ
「(ラファエル:)ダイアナよ、パーティ時間前に戻ってきたぞ。バースデイケーキはできたか?」
「(ダイアナ:)あ、ラファ兄。ちょうど準備が終わったところ。思ったより2時間早かったね。ほら、パーティポッパー持って構えて。」
「(ラファエル:)ああ、こうか?...ハイペリオンよ、2時間早めてパーティを行う。入っていいぞ。」
「ハイペリオン」が入室すると...兄妹はパーティポッパーの紐を引き、鳴らす。
「(ハイペリオン:)16歳迎えた俺でーす!!」
「(ダイアナ:)お誕生日おめでとう、ハイペリオン。」
「(ラファエル:)俺からのお祝いだ、街中で集めてきたレディースチョコを食べなさい。」
「(ハイペリオン:)身内以外の女のチョコだぁ~[身内以外のチョコを口にする]むっ...マズー!!...相変わらずまずまずだぜ。」
「(ラファエル:)本命はこのケーキだろう。ダイアナよ、3等分に切り分けて与えなさい。」
「(ダイアナ:)...ハイペリオン、ほらっあたしからのバレンタイン兼バースデイケーキだよ。」
このケーキの断面をよく見るとチョコ色、すなわちシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテである。
「(ハイペリオン:)このケーキ、チョコ入ってるじゃん。どれどれ...[ケーキを口にする]ま、まいうー!!」
「(ダイアナ:)それはよかった。実はブラックチョコレートを使って作ったんだもの。風紀委員には悪いけど、植物油脂入りのブラックチョコ(1枚58g100円)の使用はやむを得ないんだよ。」
「(ラファエル:)それでか。どうりで
「(ハイペリオン:)...すてきなケーキどうもな。...結局バレンタインチョコやらは全部ケーキの材料になっちまったか。」
「(ラファエル:)普段なら材料を使い残してしまう妹だが、今回は余すことなく使い切るとはな。前言撤回、余分なチョコと口にして悪かった。ダイアナよ、ハッピーバレンタインの贈り物として、とびっきりの花束だ。受け取りなさい。」
受け取った花束の中に2つの贈り物が入ってあった。
「(ダイアナ:)これは...ロケット(Locket)とタロット?」
「(ラファエル:)ロケットの中身は何もないだが、来月の誕生日にさらなる贈り物を用意しておくので、それまで待ってなさい。」
「(ダイアナ:)すてきなバレンタインありがとう、ラファ兄。あ、ハイペリオンに贈り物を渡さないと。ほら、ラファ兄もハイペリオンの分を。」
「(ハイペリオン:)待ってましたプレゼント!!」
兄妹揃って贈った物は、「ダイアナ」からは「トラスティマトリクス(Trusty Matrix)」。「ラファエル」からはアトラス家に伝わる神器「プロメテウスブレスレット(Prometheus Bracelet)」。他の神器「センチネルシールド(Sentinel Shield)」に並ぶ代物だ。
「(ハイペリオン:)こ、これは...大事なものなのでは...?」
「(ラファエル:)何を言う、ささやかな贈り物に決まってるではないか。このブレスレットは、実家にあるセンチネルシールドに並ぶ神器で、身の危険を感じた時に逃げ足が速くなる(俗に言うと回避率が向上する)ものだ。」
「(ダイアナ:)この輝きはな、あたしら3人の絆そのものだよ。遠く離れていても、この輝きでつながっている。」
「(ハイペリオン:)...ダイアナ...御主人様...。ありがとう、そんな俺のためにすてきな贈り物を...。生涯大事にします...。」
「アトラス兄妹」からすてきな贈り物をもらい、感謝しかない。そんな自分を想ってくれたと嬉し涙を流す従者「ハイペリオン」。こんなに嬉しい誕生日や非日常のない最高の一日はめったにない。この日のために帰宅部(えた☆そな部)3人と生徒会3人の協力でバレンタインデーを阻む不届き者を取り押さえてくれたらしい。「雅史」の日常を守るという双方の利害が一致したおかげか、「ラファエル」の尽力によるか、生徒会長によるバレンタインデー禁止の中で、なんとか纏まって事を進めることができたとのこと。バロック学園の生徒6人に感謝を。次回は第一部最終話、今や異様な事件が絶えずに相次いでいて、大変なご時世の中で「大原雅史」という少年のスクールライフはどんな展開が待ち受けるのか...?
...絶望でしかない。なぜなら、「奴」がいるから。
Baroque Academy / シティスクールストーリー 桃太郎V @Rebecca-Nobel
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