雑記帳4「飛んでる思考回路」

これは割と、会社の管理職、部下を持つ身の人や、子を持つ親御さんに読んで欲しい内容です。

「仕事が出来る人」には多分、わからない感覚なんですよね。

あるいは、ああ! 俺だわたしだ! って人も参考にはなるかな、と。一方で、うるせー!!!ってなるかもですが(^^A


雑記帳3で書いたように、思考が「飛ぶ」ひとってのが一定数いるんですよ。

もちろん、極端に飛ぶ人ってのは少数ですが、

普通の人って呼ばれる人もけっこう「飛ぶ」んですよね。

そこはグラデーションというか。

普通の人は「たまに」飛ぶ。その飛んだのを自覚もまあできる。あるいは後でできる。

感情的な人は、結構飛ぶ。かつ、飛んだことを自覚もできない。

と言う感じでしょうか。


で、具体的にどういう飛び方をしているかというと

端的に言えば、「被害妄想」です。

上司「一週間前に頼んだ奴の進捗どう?」(※締め切りは一ヶ月後)

とか問われたとすると、

今の進捗をそのまま言えばいいだけなのに、

思考が飛ぶひとは、

上司が探りを入れに来た!? とかにまず飛び、

これを失敗したら、上司からの覚えが悪くなるんじゃないか!? って思考に飛び、

さらにそこから会社をクビになったらどうしよう? と思考が飛び、

会社をクビになった後の路頭に迷った生活を想像していたりするわけです。


繰り返しますが、上司としては単に

「頼んだ仕事の進捗情報を聞きたかっただけ」です。

なのに、その「思考が飛ぶ部下」の頭の中は、「路頭に迷ったらどうしよう!?」です。

そして、この路頭に迷ったらどうしよう!? に意識・注意の大半を奪われているので、

その後の上司の話を、この「思考が飛ぶ部下」は聞いていません。

当然、どんどんと話がズレていくわけですね。

で、思考が飛ぶ人は上司の話についていけないから、自分は思考回路が遅いんだ、とか思いがちですが、ほんと逆なんです。

思考が飛ぶ人が、今の話題よりはるか「先」に飛び過ぎなのです。



このような思考が飛ぶ部下や同僚、友人を相手にする場合は、

相手の心配事を前もって潰す、がある程度有効です(限度がありますが)

今できてなくても全然いいんだけど、とかですね。

先回りして相手の心配を潰すことで、こっちの話に集中しやすくさせるわけです。


もう一つの方向は、相手に話をさせること、です。

本題からズレたとんちんかんなことを話していても、「ある程度」は話をさせてあげましょう。

ついつい関係ない話をするな! ってぶった切ってしまいたくなりますが、ね。

ぶった切ってしまうと、彼らはずううううっと頭の中で、そのぶったぎられた関係ない話の事ばかり考えて、今している話に集中できません。

話すことでしか、彼らは「すっきり」できないのです。

頭の「中」でぐるぐるしていたものを、「外」に言葉として出すことで、割と頭の容量が空くんですね。

で、ある程度、彼らに話をさせてから、「本題に戻す」んです。

そうすることで、こちらの話を聞くことができるようです。

子を持つ親御さん、あるいは発達障害などを持つ子の親御さんなどにもおすすめです。

子どもの話をただ聞く、という時間を作ることが、子供との信頼関係を深め、また「情緒」が安定した子に育ちやすいです。

脳内ごみ(ストレス源)を外に出しながら生活できるので。

意外と、脳内ゴミを捨てたら、マイナス思考で後ろ向きだったのに、意外とすっきりして前向き思考を取り戻したりします。

まあ、ほんとゴミはとっとと捨てるに限るって事なのでしょう。

ただ現代人は時間がないんですよねー。

難しい問題です。



逆に思考が飛びまくる本人はどうしたらいいかと言えば、中級編で語ったログライン能力向上訓練です。

要は結局、要不要が判断できていないんですね。

話すって「外に出す」=捨てる、です。

でも、仕事の会話で、いちいち本題に関係のない無駄なことを話して外に出すなんて作業をいちいちしていくのは現実的ではありません。

なので、自分で判断して脳内で「これはいらないものだ」といらないごみ情報を捨てれるようにならねばなりません。

その為の優先順位、取捨選択ができるようになる訓練が、ログライン能力向上訓練になります。


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アニメ化作家を育て、自分もアニメ化してる作家の創作論 鷹山誠一/小鳥遊真 @delfin

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