中級編後書き

中級編はとにかく、

・『自他の区別』を付け、複数の視点を保持できるようになること

・情報を整理する能力を身に着け、大量の情報の中から、優先順位を付けて大事な部分を抜き出せるようになること

についてお話をさせていただきました。


ぶっちゃけ小説を書くにあたり、多くのアマチュア作家さんは、文章力とかアイディアといったものを重視しますが、

鷹山個人としては「ログラインを掴む(正しい優先順位をつけられる)」「紙面の先に読者を見る」の二つのほうが本質的にははるかに重要です。

なぜならこの二つがないと、読みやすく面白い物、がまず作れないからです。

文章力(読みやすさ)などほんとそれこそ、この二つがあれば勝手に身に付きます。


ただ一方で、多くの人を指導している中で、極めて習得が難しいのだろうということも痛感しております。

出来る人はほんと教える前から呼吸するようにこの二つが出来る。

出来ない人は、鷹山が手取り足取り教えても、身につけるまでかなりの時間がかかる(本人が真剣に取り組んで、半年一年かかるレベル。やる気が足りなければ数年がかり)

そういう意味では、残酷ながらこれを「作家の才能」というのかもしれません。


完全に先天的な才能とまでは言いませんが

学生時代などで培ってきた経験なども含めて、一朝一夕では身につかないスキルなのだなと教えていてひしひしと感じます。



ただ絶望しないでほしいのは、

適切な訓練を行えば、この二つは本人の努力・やる気次第で後天的に身に着けることが出来る、ということです。

弟子たちにも、鷹山の道場に来た当初はこのスキルを有していなかった人が、鍛錬の結果、先天的に持っていた人よりその辺りの能力が高くなった、なんて事例もあります。

紹介したWEB記事読解訓練は、言ってしまえば地道でつまらない鍛錬ではありますが、効果はあるので、本当にプロになりたいという方にはお薦めです。


とりあえず、次は上級(プロ)編でも描こうかなとか思ったんですが

本業忙しいのでいつになるかわかりません。

もしここまで全部読んだ方がおられましたら、何かの参考になったなら幸いです。

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