料理人の作る創作レシピ

明太子聖人

第1話 その材料(ネタ)で大丈夫か?


 料理は愛情!っていうね、名言がありますよね。

 まぁ、愛情が籠っているかどうかなんて、実際には判らんもんですけれども。

 食材が余程腐ってなきゃ食べられるものにはなりますが。

 愛情込めて作ったんだから食え!って口に突っ込まれても、美味しくないと食べたくないから吐き出すこともあると思われます。(我慢して食べても二度はない)


 食材に旬があるように、小説にも旬があります。

 所謂【テンプレ】が旬の食材であると、私は考えます。

 でもねぇ、その旬が、自分の好みであれば良いのですけれど、そうでない旬も多いんですよ。難しいね。


 好きなテンプレに『スローライフ』があるんですけど、果たしてそのスローライフは本当の意味でのスローライフなのか否か。スローライフを目指しているだけで、目標に向かう過程で終わってない?みたいな。

 全力でスローライフを満喫しようとするのはいいことです。本人が思うスローライフであるならば。

 実際のスローライフは、自分で時間を決めてその通りに行動する(他人に決められて行動するのではない)のであって、だら~っと優雅な一時を満喫するものじゃぁございませんけれどね。

 それってただの休暇ですよね?

 もしくは有閑マダム的な生活でしょうか。

 昨今の『スローライフ』の定義って、何ですかね?多様化し過ぎて判んないや。



 さて。前置きが長くなりましたが、なんちゃってエッセイにチャレンジしようと思いまして、息抜きに駄文をば打ち込んでおります。

 カクヨム一ヶ月未満生なので、様々な方のエッセイや評論などを読んでみました。

 最初は機能で判んないことがあったので、これってどういう意味なの?って感じで検索してヒットしたのを片っ端から読んでみたってだけなんですけれど。


 まず、『リワード』『PV』等が全く判らん。なので検索検索ぅ~!

 ★評価について興味深い考察(?)説明があって、ふむふむ。なるほど?

 PVを稼ぐには~とか、★評価を貰うにはコレコレこうした方が~とか。

 挙句の果てには小説の書き方や、魅力的なキャラの作り方とか、本当に沢山の方の教えを受けまして。目から鱗が何十枚も剥がれ落ちましたが、眼精疲労は回復せず悪化しました。年だからね。


 何も考えずにストレスのはけ口で書き綴った小説(?)を、取りあえずどこかに投稿してみるかと思いまして。カクヨムが私の中で一番安牌っぽかった(エグイ内容の話が少ない気がした)ので、登録して早速投稿と相成ったのですが。


 いや~、見事に先人の教えから外れたことをしておりました。

 連続一気投稿ではなく、一話ずつ毎日マメに更新するべし。←やってない。5話ずつやっちゃったね。しかも同時刻に。連投するなら時間をずらすのがテクニックらしいよ?お前やってないよね?別の意味でやっちゃったよね?みたいな。

 後に慌てて修正しましたけれども、時すでに遅しですわ。


 他にも色々やらかしているのですが、その反省は機会がありましたらまた今度。



 で。

 タイトルにあるように、【材料=ネタ】のお話しです。

 (ここまでたどり着くのに1000文字ありまぁす!)


 創作とは、まずはネタありきである。

 アイデアがなければ何も書けません。当たり前ですが。


 小説を書かれている方で、本気で作家を目指している方も多いと思います。

 私のように、本職(料理人)があって、仕事のストレスが爆発した結果。

 現実逃避の果てに読書という現実ではない仮想世界へ逃亡を図り、様々な作品を読みまくった挙句に自分が求める物が少なくなり、更にはフラストレーションが溜まり、血迷って自ら求める内容の創作をするという暴挙に出た―――っていう方は、あんまりいないんじゃないかなと思われ。


 元々読書は昔から好きでした。

 最初はコバルト文庫みたいな、少女小説が導入だったと思うんですけど。

 新井素子先生の『扉を開けて』『星へ行く船』とか大好きでしたもん。

 しかしよくよく考えてみると、小学生の頃に書道を習っていた(親に騙されて連行された)教室の本棚に『クトゥルフ神話』がありまして。それを読んで衝撃を受け、内容を思い出しては夜眠れなくなってしまい、でもぞくぞくする内容に怖いもの見たさで読み始めたのが切っ掛けのような気がします。

 書道とか真面目に習う気はないのに、『クトゥルフ神話』読みたさに通ってたよね。アホかな?


 なのでホラー小説も好きです。坂東眞砂子先生のホラー小説とか鉄板ですよね。

 推理小説も好きで、一時期滅茶苦茶嵌りました。島田荘司先生の『御手洗潔シリーズ』とか、綾辻行人先生の『館シリーズ』とか。『十角館の殺人』ってどうやって映像化したんやろう。まだ観てないんだけど、見た方います?もしこれが大成功なら、『占星術殺人事件』も映像化できるんちゃう?(え?金〇一少年〇事件簿?知らない子ですね)


 でも文学というか純文学とかは真面目に読んだ覚えもなく、作品のタイトルと内容は知っている程度のダメ知識しかありません。


 ラノベもね、実はコロナ過で初めて出会った作品に癒されてしまい、ドはまりして今日に至ります。

 よってラノベ歴はそんなに長くないんですよ。でも本はめっちゃ読んだしお気に入りの作品は原作は当然として、コミカライズやスピンオフにアニメに至るまですべて大人買いしました。だって大人だからね。その為に稼いでるもんね。

 私がラノベに嵌る切っ掛けを下さったのは、でっかいわんこと可愛いスライムと美味しい物を食べながら冒険する例の作品です。従魔が人化しないのが更に良い。


 癒し……癒しをくれ……っ!!人生に疲れて過労死するかもだけど、異世界には行きたいと思わない私には、癒しのある作品が必要なのです!!生きるために!!


 で。

 だからお前、「その材料(ネタ)で大丈夫か?」っていう話なんですが。

 『料理人の作る創作レシピ』っていうタイトル詐欺だよ。

 いやだから、料理を作る過程と小説を作る過程は一緒なんだよっていうことが言いたいだけなんですけど。自分が始める切っ掛けとか言いたいお年頃なんですよ。


 読専の方は、どのような作品を選んで読んでますか?

 注目の作品からですか?ランキングからですか?キーワード検索ですか?

 書き手の方はどうでしょう?全く他人の作品を読まない方もいらっしゃるとは思いますが。そういう方は、他作品を読むとその影響を受けるので読まない―――というのをどこかでちらりと拝見したように記憶しております。

 影響を受けるのは、その方に自分に確固たる拘りがないからでは?とか言っちゃうんですけどね!すみません。だが反省はしない。


 読書は心を豊かにし、知識を与えてくれる素晴らしいツールです。

 正に心と脳の栄養なのです。

 料理もそうです。同じ栄養を与えるモノなのです。

 

 誰に、どんな栄養のある物を食べて貰いたいか。

 それを必要とする人に、厳選した食材で作っているのか。

 手順は間違っていないか。

 余計なモノを混ぜてないか。

 自分は好みの味だけど、他の人にはどうだろう?


 みたいなことを、一応考えて作ってます。

 あくまでも私はね。


 でも人間って他の動物が食べられない物を食べれるようになっちゃう悪食なところがあるからね。毒気の強い、刺激物とか大好きな人もいるし。

 唐辛子とか、他の動物にはただの毒なのに、人間は更に辛いモノを求めて品種改良しちゃいますからね。



 だからね。

「その材料(ネタ)で大丈夫か?」

 ってことを、常に自分に語り掛けることが大事なんだなと思う次第であります。


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